語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年11月03日(日)

故郷からの写真

ボクの宿ぬしは、31歳の女性です。
彼女、旦那さんと二人暮らし。
テーブルの上には、故郷の両親からの写真が、たっくさん。

宿主:「お父さんの誕生日にプレゼントしたデジカメ、すっごく気に入ってもらえたみたい」
実家の庭のキンモクセイに、愛犬“小太郎”の写真…。
夫婦でハイキングに行った写真には、色づき始めた山と、真っ赤なカラスウリも。

…と、次の一枚には…。
「ついでに、焼き増ししました」という、メモ…。

あぁ!これ…
宿主:「…小さいときの、わたしだ!」
そういえば、昔は…。
お父さんがカメラを手に、いろんな所へ連れて行ってくれたね。
宿主:「このときも、カラスウリ持って…、大はしゃぎしたな。」

ねえねえ、写真のお礼に…。
そろそろ、お知らせしてもいいんじゃない?
宿主:「お父さん、これからは孫の写真が、たくさん撮れますよ。」
…ってね。
いまは、ママになる準備を…

おなかの健康は、ボクら乳酸菌に、任せておいてね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。