語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年07月13日(日)

留学のお守り

ボクの宿ぬしは、18歳の女子、昌美ちゃん。
大学生の、彼女。短期留学で、オーストラリアへ。
実は、初めての海外。
楽しみでもあるけど、不安もあるんだよね…。

出発当日は、親友の晴子ちゃんが、空港までお見送り。
搭乗手続きを済ませると、いよいよ、出発ターミナルへ。
晴子ちゃん:「じゃあ、昌美、気をつけて。」
宿主:「うん、行ってくる。」
すると…。

晴子ちゃん:「あ、それと、これ…、あとで見てみて。じゃあ、がんばって!」
小さな袋を渡されて…。
うーん、何だろう?

晴子ちゃんとお別れすると、搭乗ゲートへ。
まずは、保安検査をして…、と…。
ええ〜!金属探知器鳴っちゃったよ!?
検査員(男性):「お客様、ポケットの中のもの、見せてもらえますか?」
宿主:「あ、あの…これはさっき、友達からもらって…」
袋を開けると、そこには…。

見て!お守り!中にはコインが入ってる!
晴子ちゃんてば、お守りまで…。
検査員(男性):「お返しします。次は、気をつけてくださいね。」
出発前から、ひと騒動…。
ねえ、でも…すごく心強いね。

ボクらも、おなかのなかから、キミを見守っているよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。