語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年10月12日(日)

小さな運動会

ボクの宿ぬしは、35歳の女性です。
3歳になる、娘のひかりちゃんの運動会。
幼稚園の園庭には、みんなで作った万国旗。
運動会ムードも、バッチリ。
ただ、パパは急な仕事で来られず…。
せっかくの、檜舞台なのにね。

年少のひかりちゃん、出場種目は、30メートルのかけっこ。
ふだんから、幼稚園で練習しているみたいだけど…。
幼稚園の先生:「いちについて、ヨーイ、ドン!」
ああ!見て!
ひかりちゃん、緊張のあまり、スタート地点で立ち往生!
先生が手をつないで、一緒に歩いて、何とかゴール!
練習の成果、発揮できなかったね…。

ウチに帰っても、落ち込み気味のひかりちゃん。
宿主:「ねえ、ひかり。パパお迎えに行こっか。」
夕暮れの道。うつむき加減のひかりちゃん。
すると…。

パパ:「お〜い!」
駅のロータリーで手を振っているのは…、パパ!
と…。
ああ!ひかりちゃん、猛ダッシュ!
こんな所で、練習の成果を発揮?!
…でも、見て。
振り返った笑顔、清々しいね。

駅前で、小さな運動会。
ボクら小さな乳酸菌も、健康のために、おなかのなかを駆け回るよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。