語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年02月01日(日)

母のカツサンド

ボクの宿ぬしは、27歳の男性です。
朝の通勤電車。
いつもの車両に乗ると、隣には、受験生とおぼしき学生さん。
受験といえば、昔…

第一志望の受験日の、朝。
自分が起きたときには、お母さんのお弁当ができていて…。
午前中の科目が終わって、お弁当のフタを開けると、そこには、キレイに並んだ、カツサンド。

あのとき、「受からなきゃ!」という思いと一緒に浮かんだのは…
宿主:「受かったら、もう、このカツサンドも食べられないな…」
…なんて気持ち。
合格したら、家を出る予定だったもんね。
あのカツサンドを食べたら、あの日は、午後もがんばれて…

あれから、10年。
社会人になった今でも、“勝負の日”は、いつもカツサンド!
今日もこれから、カツサンドを買わないと!
会社に着いたら、プレゼンの前に、一口。

お母さんの手作りのカツサンドは、しばらく食べてないけれど…
あれ以上のカツサンドには、まだ、出会えないね。

ボクらも、受験生とキミの健康を、おなかのなかから、応援しているよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。