語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年04月19日(日)

友情の餃子

ボクの宿ぬしは、22歳の男性です。

この春から働きはじめたばかりの新社会人。
そして…
彼女と別れたばかりのハートブレイカー。
会社の研修で忙しくて、デートする時間も気力もゼロ。
別れを切り出されても、仕方ないか…。

だから、久しぶりの休日も、朝からゴロゴロ。
すると…。

健一:「マサトー! いるかー!」
やって来たのは、大学時代からの親友、健一くん。
健一:「はい、マサトはキャベツ刻んで! 夕方にはみんな来るから、それまでに餃子200個な!」
200個!?
さては、サークル恒例、男だらけの失恋餃子パーティーをやるつもりだね。
みんな、心配してくれているんだぁ。
健一:「ホラホラ、ボッーとしてるヒマないぞ!」
キャベツに、ニンニクに、ひき肉を捏ねて…と、
2人とも、一心不乱!
健一:「どっちが多く包めるか競争な!」
あは! まるで子ども。
もう失恋なんて忘れたみたい。
友情が、傷ついた心を包んでくれたのかな。
持つべき者は“同じ釜の飯”ならぬ、“同じ皮の餃子”を食べた仲間だね。

餃子で満腹になったら、ボクらの出番。
お腹を優しく包み込んで、健康を見守っていくよ!

じゃあ、また、日曜のお昼に