語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年12月06日(日)

放課後の実験

ボクの宿ぬしは高校2年生の女子、結城さんです。

転校生で、まだ学校に馴染めていないから、時間を持て余しているんだよね。

今日は、先生のすすめで科学部の見学。
クリスマスのバザーで販売する石鹸について、話し合っているみたい。
女子生徒:「やっぱり香りでアピールしたいよね。」
男子生徒:「パチパチ弾ける石鹸は?お菓子でもあるじゃん!」
コンセプトは“子どもが楽しめる石鹸”だって。
実験は、なかなか上手くいかないみたいだけど…、
みんな楽しそうで、気づけば外も暗くなってきた。

先生:「結城さん、どう?」
声をかけてきたのは、顧問の先生。
先生:「時間って不思議よね〜。夢中になると同じ1時間が短く感じるでしょ。それに知ってる?!時間は、自分のためより人のために使うと、もっと短く感じるものなのよ。」
え〜、ホントかなぁ?
先生:「あれ?疑ってる?じゃあ今度、結城さんが実験してみない?時間の不思議をこの科学部でさ!それがいつか、人のために役立つことがあるかもよ!」
わぁ!難しそうだけど挑戦してみたいって、顔に書いてあるよ!

ボクら乳酸菌も、実験からいろんなことがわかったんだ。
生きて腸まで届くボクらが、みんなの健康を見守っていることもね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!