語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年12月20日(日)

意外なサンタクロース

ボクの宿ぬしは、58歳の女性です。

ひとり息子は、就職して独立。
今は、夫婦ふたり暮らしです。
今日は、久しぶりに、夫婦でデート。とりあえず映画でも観に行こうか、ということに。
でもクリスマス直前の日曜日は、大混雑。座れた席は、大型スクリーンの最前列で…。
宿主:「首、痛くなっちゃったね〜」
映画の後はレストランへ。と思ったけれど、お店はどこも予約でいっぱい!
宿主:「しょうがないわね。お総菜でも買って、おウチで食べましょうか。」
人混みにも疲れたし、お腹は空いたし、早くおウチに…。
と…あれ?
誰もいないはずの自宅に、明かりが…。

息子:「メリー・クリスマス!」
あれ?息子の紳一郎くん?
息子:「驚かそうと思って、内緒で帰ってきたんだ!はい!ふたりにクリスマス・プレゼント!」
わぁお!嬉しいサプライズ!
宿主:「息子がサンタクロースなんて、最高だわ〜!」
紳一郎くんの独立がさびしい時もあったけれど、こんなサプライズがあるなら、満更でもないね。

ボクら乳酸菌も、みんなのサンタクロースだよ!
おなかのなかを飛びまわって、健康というプレゼントを届けるからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に。