語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2016年02月14日(日)

恋はビッグバン

ボクの宿ぬしは、大学1年生の洋一くん。
“恋より科学”と公言する、科学オタクです。

今、リビングで読んでいるのは火星の本。
有人探査計画が進んでいるから、気になっているんだよね。
でも、お母ちゃんは…。

ゴーーーーー!!
お母ちゃん:「掃除機かけるから、邪魔邪魔!遠くの火星より近くのリビング!」
ホラ、この通り。理解なし!
それどころか…。
お母ちゃん:「バレンタインデーだって言うのに、デートもなし?」
年頃の息子に容赦ない攻撃。
あぁ、洋一くん、返す言葉もないね。
すると…。

お母ちゃん:「あのさ、洋一…。恋はビッグバンだよ!」
えっ?ビッグバン?
お母ちゃん:「大爆発で宇宙ができて星が生まれたように、洋一も恋をすると今とは違う自分に出会えるんだよ!」
今とは違う自分…。
お母ちゃん:「お母ちゃんはさ、科学に夢中な洋一も好きだけど、恋をして星みたいにキラキラ輝く洋一も、見てみたいんだよね」
お母ちゃん…。
お母ちゃん:「人生の勉強も大切ってこと!恋はチョコみたいに甘くないよ!」
おぉ、さすが!人生の先輩!
宿ぬし:「恋かぁ〜」
あは!洋一くん、ちょっとは興味わいて来たかな。

みんなには、ボクら乳酸菌にも興味を持ってもらいたいな。
おなかの中での働き、知れば知るほど奥深いよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。