語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2016年03月13日(日)

1本のバラ

ボクの宿ぬしは、56才。
奥さんへのプレゼントに悩む達郎さんです。

ホワイトデーには、毎年、毎年、1本のバラ。
でも今年は、達郎さんのお母さんの介護をしてくれている奥さんへ、感謝の気持ちをプレゼントで…って思っているんだよね。
奥さんが喜んでくれるものは何だろう?
そう思って、毎日、観察しているけれど…。

奥さん:「さっきから、なにジロジロ見てるの〜?」
宿ぬし:「あぁ、ごめん…」
洋服、バッグ、アクセサリー…どれもピンとこないんだよね。
宿ぬし:「あのさ、今年のホワイトデーだけど…、プレゼントは何がいい?」
あ〜!結局、本人に聞いちゃった!
すると、奥さんの答えは…。

奥さん:「う〜ん、やっぱり、1本のバラかな〜」
宿ぬし:「えっ?ワンパターンなバラ?ホントに?」
奥さん:「うん。わたしはね、1度にたくさんのバラをもらうより、毎年欠かさず1本のバラをもらうほうが、難しいことだと思っているから。」
う〜ん、確かに!
それは、愛が続いてるってことだもんね。
奥さん:「それに、継続は力なりでしょ。絆もずっと強くなってるって、思えるし」
あは!ホントにそうだね。
達郎さん!今年もホワイトデーのプレゼントは、1本のバラ!
これで想いは十分に伝わるよ!

ボクら乳酸菌も積み重ねが大切なんだ。
毎日少しずつが、みんなの健康につながるからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に。