語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年01月22日(日)

悩んだ時は

ボクの宿ぬしは、71歳。
長年愛用していたワープロが故障して悩む、稔さんです。

宿主:「ワープロか、パソコンか、それが問題だ」
ワープロは修理も大変で、またいつ壊れるかわからない…。
でも、パソコンを買っても、使いこなす自信がないんだよね〜。
すると…。

娘:「昔のお父さんなら、迷わずパソコンなのにね」
そう、話しかけてきたのは、娘さん。
娘:「いつも私たちに言ってたじゃない〜。『迷ったら、より積極的なほうを選べ!』って」
うん。確かにそう。
いつの間にかそんな気持ち、無くしていたね。
娘:「わたしは、あの言葉のとおり選択してきて後悔してないし、良かったって思ってるけどね〜」
あは!うれしい言葉だね。
どう?稔さん!

宿主:「よし!決めた!それじゃあお父さんは、ワープロとパソコン、両方だ!」
娘:「えっ、両方?」
宿主:「そ!ワープロは時代遅れでも、修理できるなら使ってやりたいんだよ。だから、イザという時のために、パソコンも!これこそ、もっとも積極的な選択だろ?」

あは!稔さん、ずいぶん欲張ったね〜。
でも、その欲は、意欲のあらわれ。
そういうこと、なんだよね。

ボクら乳酸菌も、みんなの健康のために積極的に活動しているよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!