語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年04月01日(日)

もうすぐ入学式

ボクの宿ぬしは、6歳の女の子です。
もうすぐ、小学校の入学式。
おばあちゃんに買ってもらったランドセルを背負って…。

姉「♪一年生になった〜ら〜、友だち100人できるかな〜?」
ウッキウキのお姉ちゃん。それを見た妹は…。
妹「おねえちゃん、いいな、いいな!」
ぴっかぴかのランドセルが、羨ましそう。
妹:「いいな、いいな!」
ああ〜、妹の「いいな!」が始まっちゃいました!
どうにかしないと! う〜んと、え〜と…。
あれ? お姉ちゃん、どこ行くの?

自分のお部屋から戻ってきた、お姉ちゃんが手にしていたのは、
クマのぬいぐるみの「クマタロー」。
姉:「これ…、あげる。」
え? まさか…。ええ?!「クマタロー」、お気に入りじゃん! いいの?

…うん…うん…そうだよね…、ボクらには、ちゃんと聞こえてるよ。
「クマタローは、とっても大切なお友達」…って、声。
…でも、みんなから言われたもんね。
「もう小学生だもんね」って。
…お姉ちゃん、素敵だよ。 ランドセルも、すっごく似合ってる。

ボクら乳酸菌も、キミに負けないやさしさで、おなかのなかを見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。