ボクの宿ぬしは、18歳の女の子です。
高校の卒業式。
卒業証書を片手に、親友のミナコと、最後の帰り道。
あ〜あ、この道ともお別れだね…。
部活のこと、テストの結果、好きな人のこと…。
この道で話したこと、数え切れないね。
ああ、あの角曲がったら、もう駅だ…。
そういえば、あの角でケンカ別れしたこともあったっけ…。
でも、この曲がり角、一生忘れないよ。
そう、三年前の春…。
「ねえ、リュックのチャック開いてるよ!」って。
あれがきっかけで、こんなに親友になるなんて…。
ミナコ、もう憶えてないよね。
失恋したときも、部活でケガしたときも、受験でつらかったときも…。
いっつも、そばにいてくれたね。
春からは、地元を離れて、お互い、一人暮らし。
ホントに、別々の道…。
「ちょっと!あんた!リュックのチャック、開いてるよ!」
あ、ああ?! ホントに開いてる!
ありがと。
いつも、背中を見守ってくれてたんだね。
ボクら乳酸菌は、これからもずっと、キミのおなかを見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。