語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年03月18日(日)

卒業旅行

ボクの宿ぬしは、22歳の男性です。
おお〜、ここがローマ!
学生最後に、親友3人で卒業旅行。
バイト代、貯めた甲斐があったね!

でも、小林くんだけ、ちょっと浮かない顔…。
実はコバ、いま、内定待ちの会社が…。
気が気じゃないよね…。

最初に訪れたのは、トレビの泉。

コインを一枚投げると、ローマに戻って来られる。
二枚で、大切な人と一緒になれて、
三枚で、恋人と別れられるとか…。

「おし、オレ、コバの内定願って!」

あ、加藤くん、四枚も!

「じゃあ、ボクは五枚!」

トレビの泉サマ! コバをお願いします!

夜は、一番楽しみにしてた、サッカー観戦。インテルの試合…。
あ、コバも楽しんでる。
その夜のホテル、

電話

あ!コバにじゃない?

受話器を握るコバ…。
あ、ああ〜! みるみる笑顔に!
よかったね!コバ!
トレビの泉、効いたかも。

ボクら乳酸菌も、おなかのなかから、幸せを届けるからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。