語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2011年11月06日(日)

2年目の就活

ボクの宿ぬしは、22歳の男性です。
就職活動が、始まります。
彼は、今年新しく買ったネクタイを締めながら、去年のことを思い出しています。

あの日、彼は、第一志望の会社の最終面接に向かっていました。
希望の会社まで、あと一歩。
そんな期待と、少しの緊張を胸に歩く彼の前で、突然、おばあさんが倒れました。
彼は、救急車を呼びました。そして、一緒に病院に。

結果、面接には間に合わなかった。
でも、どうしてもその会社に入社したい。
だから今、2年目の就活を始めるのです。

あ、メールだ…。ん?なになに?

「面接、ガンバって」。

このメールの送り主は、あのときのおばあちゃん…の、お孫さん。
あの日、おばあちゃんは、一人暮らしの孫娘に会いに行く途中だったのです。
彼は、最終面接には行けなかったけれど、運命的な出逢いをしたのです!

今年は、その彼女に支えられての就職活動。
だから、絶対に、大丈夫だね!

ボクら乳酸菌も、面接中に緊張しておなかが痛くならないように、キミを支えるよ!
じゃあ、また、 日曜のお昼に。