語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年07月15日(日)

ひとり水族館

ボクの宿ぬしは、30歳の女性です。
彼女、仕事帰りに、ひとりで水族館へ。
ウルサイ課長にくどくど言われた日は、
気分転換がイチバンだよね。

マンタにクマノミ、クラゲにタカアシガニ…
ここは、海の小宇宙…。ああ、癒やされる。
そして…。極めつけは、イルカショー!
あ〜ぁ!最前列の人、水しぶきでずぶ濡れ!

ショーが終わると…。
…前にいるサラリーマンも、びっしょり!
…ん?あ!ああ!あれ!?

宿主:「課長〜!?」
課長:「お、おお!小林!…な、なんでここに?!」
宿主:「いや、その…なんていうか、癒されに…。課長の方こそ、なんで…。」
課長:「…ま…あの…癒やされに。」
そっか…、課長も人知れず、苦労があるんだね。

すると…。
課長:「小林、メシでも行くか?…ずぶ濡れだけど。」
課長って、実はお茶目?
ねえ、ちょっと行ってみない?
意外と癒やされるかも…。

大丈夫、おなかのなかの癒やしは、
ボクら乳酸菌に任せておいて。
じゃあ、また、日曜のお昼に。