語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年10月28日(日)

リンゴ狩りのあとに

ボクの宿ぬしは、55歳の女性です。
彼女、娘さんとふたりで、リンゴ狩り。

娘「ああ〜、もぎ立て、美味しかった!
リンゴ狩りって、昔、家族3人で来て以来だよね!」
リンゴはおなかにもいいし、乳酸菌との相性もバッチリ!
お父さんにも、いいお土産だね!
…と、娘さん、突然…。

娘「お母さん。実は、相談があって…」
…ん?
娘「わたし…いまの彼と、結婚したいんだ…」
ええ!…結婚!?
娘「逆プロポーズしたいんだけど、自信なくて…」

この子、いつまでも子どもだと思っていたのに…。
リンゴの木の前で抱っこしたのが、つい昨日のことみたい…。

娘「ねえねえ、お母さんたちはどうだったの?」
え?!お母さん?…実はね、わたしも、逆プロポーズで…。
娘「え?お母さんも?!」
…お父さんに、アップルパイ、焼いたのよ。
娘「ええ!アップルパイ?」
うんうん!胃袋をつかむのって、大事だよね!
娘「お母さん…帰ったら教えてくれる?…アップルパイ…」

彼のハート、うまく射止められるといいね。
ウィリアム・テルみたいに。
あ、ちなみに、ボクら乳酸菌は、
百発百中で、おなかの健康を射止めるからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。