語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年12月16日(日)

サンタクロースも、悪くない

ボクの宿ぬしは、19歳の男性です。
ピザ配達のアルバイトをしている、彼。
この時季は…出ました!サンタクロースの衣装!
ええ〜! …店長、これ、着なくちゃダメですか…?
…と、言う間もなく、早速、宅配のオーダー!
       
夕暮れの大通りは、
赤、白、青…色とりどりのイルミネーション。
ひとつひとつは小さな光だけど、いい仕事してる!
ボクら乳酸菌と一緒だね。

信号待ちをしていると、
道行くカップルが、こちらをチラチラ…。
うう…サンタって、ホント、目立つよね…。
逃げるように路地へ入って、お届け先に到着。

ピンポーン
宿主「ピザのお届けにまいりました!」
お母さん「はーい!」
ガチャ(ドア開ける)
お母さん「あーら!ほらほら!みーちゃん、サンタさんだよ!」

お母さんに続いてきたのは、小さな女の子。すると…。
女の子「サンタさん、寒いでしょ?…はい。」
あ、これ…使い捨てカイロ。
…小さいけれど、とっても温かい。
宿主「…あ、ありがとう。」

ねえ、サンタクロースも、悪くないんじゃない?
ボクら乳酸菌は、毎日がクリスマス。
おなかの健康を、毎日プレゼントするからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。