語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年02月24日(日)

未知のパワー

ボクの宿ぬしは、56歳の男性です。
今日は、いよいよ東京マラソン。
宿主(心の声)「初のフルマラソン、完走できるか、不安だけど…。」
ボクら乳酸菌で、毎日おなかを鍛えるみたいに、
コツコツ走ってきたもんね!

でも、30キロ地点を過ぎると、景色を見る余裕もなくなって…。
ああ!がんばって!
…あ!ほら!あそこ!自分の会社も見えるよ!
すると…、んん?ねえ!見て!

社員たちの歓声(口々に)本田常務ー! がんばれー!
がんばってくださーい!
ほら!社員のみんなが応援に!
宿主「お、おぉ!みんな!」

すると、若手の加藤さん…
加藤さん「本田常務!わたしの分まで、がんばってください!」
あ!飯塚クンも…
飯塚くん「本田常務!絶対完走してください!」
そういえば…
加藤さんも、飯塚クンも、抽選ハズレて、悔しがってたよね!

宿主「よーし!」
ああ!なんだか、トレーニングでは出なかった、未知のパワーが!
うんうん!昔から“部下思いの本田”って、言われてきたもんね!
さあ!ゴールまで、まっしぐら!

ボクら乳酸菌も、おなかのなかから、
最後まで、応援するからね!
じゃあ、また、日曜のお昼に。