語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年03月03日(日)

早苗ちゃんのひな祭り

ボクの宿ぬしは、6歳の女の子、早苗ちゃん。
今日は、ひな祭り。
パパとママと、三人で飾った雛人形を眺めながら、お昼ごはん…。

宿主「わーい!」
ママ「はい、早苗。ちらし寿司と、蛤のお吸い物よ。」
宿主「ん?はまぐり?」
ママ「早苗。蛤はね、一度離れたら、
   元の貝殻同士じゃないと、ピッタリ合わないのよ。」
宿主「ふーん。」
ママ「だから、将来、早苗にピッタリのお婿さんに会えますように、
   ずっと仲良しでいられますように…って。」
宿主「…じゃあ、この貝殻、ちょうだい!」

…すると、早苗ちゃん。何やら、一生懸命手を動かして…。
ん? セロテープで、貝殻にひとつずつ、リボンをつけて…?
ああ、できた! 世界にひとつだけの、貝殻のペア・ネックレス!

宿主:「はい!これ、ママに…」
ママ:「え?わたしに?」
宿主:「はい、パパにも。」
パパ:「お、パパにも?」
宿主:「ずっとなかよしの、パパとママでいてね。」

早苗ちゃん…、その、やさしさ…。
きっと、将来、早苗ちゃんにピッタリの、素敵な人と、出会えるね。
ボクら乳酸菌も、キミに負けないやさしさで、おなかの健康を見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。