語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年04月14日(日)

大きな声で

ボクの宿ぬしは、23歳の男性です。
彼、今年から新社会人。
真新しい名刺には「浜田圭太」の文字。
なんか、自分の名前が、ちょっと偉そう。
部下に厳しいとウワサの西島課長と、早速、挨拶回り。
すると…。

西島課長「浜田、名刺を渡すとき、声が小さいぞ。」
…ああ、早くも、お叱り…。

ランチは、定食屋。
ねえ、おなかはボクらに任せて…、ほら、大盛り!スタミナ定食!
…と、西島課長、スマホを見ながら…、なんだかうれしそう。
…ん、あれ!赤ちゃんの写真!
なんでも、まだ2ヶ月の息子さんとか!

名前は…、え?圭太?!
西島課長「浜田の名前も、『圭太』だろ?
  お前がきたとき、他人って感じ、しなかったよ。」
ああ、そうだったんだね…。
西島課長「俺、親になって実感したけど…、
  浜田の名前にも、ご両親の気持ち、たくさん詰まってると思う。
  だから、自分の名前は、大きな声でな。」

ねえ、西島さんって…、
ホントは、すごく、部下思いなんだね。
ボクら乳酸菌も、キミのおなかの健康を、
やさしく見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。