語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年01月19日(日)

免許が取れたら

ボクの宿ぬしは、40歳の男性です。
彼、自動車教習所の教官。
今日も、助手席に乗り込んで…。

宿主:「はい、そこは巻き込み確認。」
「ほら、今の所は、一旦停止しないと。」
…初めてクルマを運転する、生徒さんたち。
いろいろと苦労も多くて…。
でも、命を預かる仕事…。
いつも、気が抜けないんだよね。

路上教習が終わって、廊下を歩いていると…。
40代女性:「遠藤さん!」
振り返ると、よく指導をした、田口さん。
器用じゃなかったけれど、いつも一生懸命で…。
運転も、最後の方はかなり上達していたね。

40代女性:「わたし、卒業検定合格しました!」
よかった。苦労した甲斐、あったね。
40代女性:「遠藤さん、ホントにお世話なりました。免許が取れたら、母を温泉に連れて行こうかと思っています。」

ああ、そっか。そんな目的が…。
ねえ、田口さん、とっても嬉しそう。
夢のお手伝い、できたかも。

ボクらも、みんなのおなかの安全を、見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。