語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年03月16日(日)

ホリデーホワイトデー

ボクの宿ぬしは、29歳の女性です。
彼女、電車に乗って、休日出勤。
周りを見れば、トレッキング姿の人たちや、野球少年たち。

宿主:「あ〜あ、いい天気だなあ…」
ホントは、友達と日帰り温泉に行く予定だったのに…。
昨日、終わらなかったんだよね、仕事…。

会社に着くと、ロッカーに荷物を置いて…。
う〜ん、長い一日になりそうだけど、ボクらも、おなかのなかから応援するから、がんばって!
デスクに向かい、パソコンのスイッチを…。
ん?…なに?これ?
キーボードの横に、メモの付いた、小さな箱。
そこには…。

課長:“これ、ギリチョコのお返しです。”
ああ!課長からの、ホワイトデー!
中身は…?
くぅ〜、ビスケットの詰め合わせ!
夕方の糖分補給、これでバッチリだね!
…ん?!ねえ!その箱の下にも…。

宿主:「あ、これ…」
課長行きつけのマッサージの、無料券!
なになに…。
課長:“帰りは、癒されて帰れよ。課長より”

ねえ、なんだか、一日がんばれそうだね。
ボクらも、がんばるキミに、元気を贈り届けるよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。