語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年01月04日(日)

ふたりで福袋

ボクの宿ぬしは、22歳の女性です。
彼女、今年の春からは、社会人。
東京の会社へ就職が決まって、新しい暮らしの準備も、いろいろしなくちゃだけど…。
でも、毎年、お正月は妹の美佳ちゃんとふたりで、デパートの初売りへ。
ふたりの目的は…。

妹:「お姉ちゃん、ほら、売ってる売ってる!」
そう!福袋!
毎年、一袋だけ買って…ふたりで中身をシェア。
これ!というひとつを選んで、家に帰って開けてみると…。
妹:「お姉ちゃん、ねえ、これ!」
あ!それ!前からふたりで「いいよね」と言っていた、ジャケット!
何度見ても、かわいいね。
と…。

妹:「お姉ちゃん…これ。東京に持っていきなよ。」
…あれ、美佳ちゃん、いいの?
妹:「もうすぐ社会人だし、あっちでは素敵な服が必要でしょ。」
ああ、美佳ちゃん…。
妹:「でも…たまには、それ着て、帰って来てね。
…わたしだって、それ、着たいんだから!」
どこへ行っても、故郷はここ。

ボクらも、キミがどこへ行っても、おなかの健康を見守っていくよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。