語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年05月24日(日)

相棒誕生

ボクの宿ぬしは17歳の女子高生、マナミちゃん。

ただいま、テニスの自主練中。
明日は公式試合のデビュー戦。
ペアを組む先輩に迷惑かけたくないって、必死なんだよね。
ところが、試合当日。
絶好調の先輩とは裏腹に、マナミちゃんは緊張からミスの連発。
そして…。試合終了。最後はマナミちゃんのミス…。
悔しいよね。

その日の帰り道。
あれ?先輩からメール?
『今夜7時。コートで待つ!』
えっ、果たし状?マナミちゃん、どうする?

不安な気持ちでコートへ行くと…。
わぁ、先輩、すごい気迫で壁打ちしてるぅ。
先輩:「おっ!来た来た。感心感心。じゃぁ、ラリーの練習するよ!」

えっ?ラリー?

先輩:「まずは二人の息を合わせるところからかなって。ペアを組んだら、その時から対等な相棒でしょ!遠慮は無用。目指せ、阿吽の呼吸だよ!」

なんだ先輩、全然、怒ってない。
相棒かぁ。

先輩、そんな風に思ってくれていたんだね。
マナミちゃん、二人のラリーは、始まったばかり。本番はこれからだよ。

ボクら乳酸菌も、おなかの相棒。
日々、チームプレーで、みんなの健康をサポートしていくよ。

じゃぁ、また、日曜のお昼に。