語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年07月12日(日)

はじまりは語呂合わせ

ボクの宿主は16歳の高校生、慎吾くんです。

塾の自習室、今日も日本史の勉強中。
慎吾くん:「奈良に都が移ったのは、“なんと立派な平城京”だから、710年」
この間のテスト、結果が悪くて、ちょっと焦り気味なんだよね。

すると…。

竹下さん:「ね〜ね〜、そこは“納豆ネバネバ平城京”じゃない?」
声をかけてきたのは、クラスメートの竹下さん。
慎吾くん:「納豆ネバネバ?」
竹下さん:「そっ!“710”で“納豆”!面白いほうが覚えやすいじゃん!」
なるほど、確かにそうかもね。
竹下さん:「他にも、630年で“ロミオも行きます遣唐使”とか、いろいろあるんだよ。」
へ〜、そうなんだぁ〜。
竹下さん:「年号の暗記は、楽しくなくっちゃ!そうだ!今度わたしんちで、一緒に新しい語呂合わせ、作ってみない?」

えぇっ!うちで!?竹下さん、積極的〜!
どうする? 慎吾くん。

慎吾くん:「まぁ、別に、いいけど…。」
あは! 慎吾くん、ちょっとテレてるね。

もしかしたらこの出会い、“1150”かも。
つまり、“い・い・ご・えん”!!
これから本格的な夏、勉強も恋も楽しまなくっちゃ!

ボクら乳酸菌も、みんなとは、いいご縁で繋がっているんだ。
今日もおなかの中から、健康を見守っているからね。

じゃあ、また日曜のお昼に。