映画の作品にたびたび色を添えてくれる美味しそうなごはん。今週土曜日からは、食べ物が印象的な映画ばかりを集めた、「東京ごはん映画祭」も開催されます。そんなごはんが出てくる映画を見て、その料理を食べるという楽しみを、「映画」と「食」の両方を愛してやまないTOKYO FMアポロン★パーソナリティの齊藤美絵が語ります！

【映画に出てくる食べ物は、絶対その後食べたくなる！】
「スクリーンの中で当たり前のように登場する食事のシーン。ごはん自体はモノですから台詞はありませんが、登場人物の生活スタイルや誰かへの愛情だったり、食が表現するものはたくさんありますよね。そしてスクリーンに登場する食事の存在感たるや……。危険なほどに食欲を刺激してきます。この間、2016年公開の映画「くまのパディントン」の試写会に行ってきたんですが、その映画の中でパディントンが美味しそうにマーマレードを食べるんですよ。そうするとその後、ついついマーマレードが食べたくなってしまたんです（笑）」

【映画に出てきたごはんが、めちゃくちゃ美味しい！】
「映画に出てくるごはんを実際に食べる。実は私、先日そんな体験をリアルにしてきました。映画を観た後、ごはんを食べるという、東京ごはん映画祭のプレイベントだったのですが、その時の映画は、堺雅人さん主演、2009年に公開された映画「南極料理人」。南極観測隊員たちの日々を描くシンプルなものなんですが、南極という現実から遠い場所を舞台にすると、日常の幸せや、普段食べているごはんの豊かさ、美味しさが目立ちました。映画を見た後には、ローストビーフ、おにぎり、天ぷら、カキ氷など、映画に登場したごはんがズラ〜っと並びました。珍しい料理ではないけれど、登場人物に感情移入してる分、何倍にも美味しく感じられるんです。」映画と食事をセットで楽しむことで、食事しながらまた映画の話ができたり、ご飯がより美味しく感じられたり、楽しみが広がりますよ。」


▲映画「南極料理人」に登場したメニュー

「東京ごはん映画祭」は、10月31日(土)から、渋谷のシアターイメージフォーラムにて開催されます。

注目はスペインのサンセバスチャン映画祭で食の映画部門「キュリナリーシネマ部門」の最優秀作品に選ばれた「料理人ガストン・アクリオ〜美食をこえたおいしい革命」。東京ごはん映画祭が先行プレミア上映となる新作で、ペルーを代表する料理人のドキュメンタリーで、普段あんまり目にする機会がない色鮮やかなペルー料理が次々と登場する作品。その他にも、食事の色合いが美しい「赤い薔薇ソースの伝説」や、「あん」「グランド・ブタペスト・ホテル」といった馴染みのある作品まで全15作品。

「東京ごはん映画祭」に行かれる方は、映画に出てきそうなメニューを下調べして、その後のディナーやランチの予約をしたり、おやつなど準備して出かけることをおすすめします。ぜひ、美味しい食べ物とセットで、映画を楽しみましょう。

【東京ごはん映画祭HP http://tokyogohan.com/ 】