Yuming Chord
松任谷由実
2024.4.5.O.A
♪Onair Digest♪

新年度がはじまった、最初の金曜日。何かがはじまるときの緊張感は、心地よくもあります。今日のコードは「ユーミンからの、はじまりのうた」です。

■今週のChordは“ユーミンからの、はじまりのうた”


m1 DAWN PURPLE
松任谷 由実



お送りしているのは、1991年11月にリリースしたアルバム『DAWN PURPLE』に収録されたタイトルチューン、「DAWN PURPLE」です。

このアルバムのコンセプトが「第二の誕生日」ということで、人生2回目の想いを新たにリスタートする、そういう日の気持ちを全部の曲に込めたような・・・。

なぜパープルかというと、夜明け前の紫。頭の中でコンセプトをいろいろ組んでいるときに・・・赤ちゃんって、産まれる直前は紫色なんですってね。泣いたとたん真っ赤になるので「赤ちゃん」というそうなんですけれども、ちょうど人間のスタートと1日のスタートと、色の変わり目が一致しているな、なんて思って。で、夜明けの紫というところに思い至ったんです。

はじまりのときを迎えて飛び立つ人を見送る「DAWN PURPLE」です。
そんな1曲でスタートした今日のコードは、「ユーミンからの、はじまりのうた」です。

新年度がはじまった、最初の金曜日。
新生活をスタートしたばかりの人も、そんな新しい仲間を迎える人も、喜びと不安がまざりあう、不思議な時期ですよね。
何かがはじまるときの緊張感は、心地よくもあります。

大人になると、なかなか何かが「はじまる」っていうわくわくも、少なくなってきますが・・・、でも、人生100年時代と言われて久しい今は、「やってみたい」「変わりたい」と思ったら、臆せずスタートラインに立つ、ってことが大事!

ちなみに、みんなは何を始めたいと思っているのか?アコムが日本全国の10代から60代を対象にリサーチした、「2024年はじめたいこと」ランキングというものがあります。
年代別でなく、総合ランキングを見てみると・・・。

1位はなんと、「ポイ活」!
知らなかった・・・ポイントを集める活動だそうです。
2位は「週休3日制度」。
3位は「ウォーキング・ランニング」。
4位は「ホワイトニング」。歯のホワイトニングですね。
5位は「副業(複業)」。これは、サブ(副)という意味もあるし、重なっている(複)もありますね・・・ということでした。

私が興味があるのは、まあ、どれもやっちゃっているから・・・。
という考えがダメなんですよ(笑)。とにかく自分を新鮮にもつと、今まで一度は手を染めたことでも新しく感じる、ということに、常にチャレンジしたいと思っています。

例えば、1度読んだ本でも、本当に違うんですよね。あ、こんなことが書いてあったんだって。このところ、1度読んだ本をまた読んでいるケースが多いです。

いずれにしても、何かを本気ではじめたいときは、「有言実行」!
それが一番、潔いかもしれませんね。
ではここで、「ユーミンからの、はじまりのうた」を。

m1 あなたと 私と
松任谷 由実



今、この曲を聴くと、コロナのなかでいろんなことを模索していた自分が目に浮かびます。
必ずはじまりのときがやってくると信じて走っていた・・・そんな自分。
お送りしたのは、2020年リリースのアルバム『深海の街』から「あなたと 私と」でした。

結婚式も、新たな人生のはじまりです。
1995年リリースのアルバム『KATHMANDU』から「輪舞曲(ロンド)」。

m1 輪舞曲(ロンド)
松任谷 由実



この曲は、ハッピーな、ただ喜びに包まれた結婚式の歌、というよりも、何かそれぞれに苦悩を抱えてめぐりあい、「ここからはじめよう」、という感じの結婚の歌です。

この曲は『ユーミン乾杯!! 〜松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム〜』では、くるりの2人がアレンジしてくれているんですけれども、これがまた秀逸でね。スラビックな感じがさらに濃厚に出ています。ぜひ、聴いてみてください!

そして、私自身がはじめていることにも触れておきましょう!
創作活動を本格化するために・・・これは“はじめている”というか、何が役立つかわからないので、常にアンテナを磨いている、というのかな?
で、どうすればアンテナを磨くことになるのか、いまだにわからないまま。でも、好奇心は衰えていないような気がするので、「大丈夫だ」って自分に言い聞かせることをはじめている、くらいの時期かな。

なので、毎日のトレーニングは欠かせないんです。何が役立つかわからないし、どこが衰えるかわからないから、良い状態で、いまだ答えのない創作の世界に本格的に入っていきたいと思っています。

では!気持ちを新たにしたところで、「ユーミンからのはじまりのうた」。
最後は、ゆるやかな恋のはじまりをうたった1曲です。

m1 フォーカス
松任谷 由実



こういう曲を聴いていると、その当時いろいろ聴いていた洋楽のアルバム、あれこれのジャケットが思い浮かびますね。
例えばこの曲(を聴いていると思い浮かぶの)は、ルパート・ホルムズという人の、白いジャケット。
それから、ジャンルがちょっと違うかもしれないけれど、ポール・サイモンの『Still Crazy After All These Years』とかも、1曲1曲が全部小説みたいな物語になっていて。
私も、アルバムの1曲1曲が短編ということが・・・特に、『悲しいほどお天気』というアルバムは、モロに“私小説短編集”というコンセプトを打ち出していたんですけれども。
この『PEARL PIERCE』のアルバムもそうですね。

何を言いたかったかというと、自分を培ってくれたいろいろな音楽があってこその自分だな、と。

お送りしたのは、1982年リリースのアルバム『PEARL PIERCE』から、「フォーカス」でした。

今日は、4月最初の金曜日ということで、「ユーミンからの、はじまりのうた」を特集してお届けしました。
この春、「はじまり」を迎えたばかりのみなさん!
好奇心をめいっぱい発動して、はじめて尽くしの「今」を楽しんでくださいね。

そして、ここからは各種リリースに関するお知らせです。

まず、今週の日曜、3月31日の特別番組でもすでにお伝えしましたが、私の心のふるさと・石川県のために、チャリティシングルをリリースすることになりました。
石川県の内灘町に群生するアカシアの風景に心を動かされて作った曲「acacia[アカシア]」、そして、ロシア出身のテクノ界トップDJ、ニーナ・クラヴィッツとのコラボで生まれた曲、「春よ、来い(Nina Kraviz Remix)」の2曲が収録されたシングルです。
発売は5月29日、収益は能登半島地震災害義援金として、石川県に寄付します。
ぜひ、私の曲を聴きながら、石川へ心を寄せていただけたらうれしいです。

そして、デビュー50周年記念アイテムの発売も決定しています。
『THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー』の模様を収めた、DVDとBlu-rayが5月29日に発売されます!
さらに、7曲のCD未収録ボーナスディスクを含む、6枚組の完全限定盤アナログボックス『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜』もリリース決定です!こちらは6月26日の発売です。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。

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