映画評論家・松崎健夫さんのオススメする映画「新宿スワン」

「園子温監督の視点で話すと、監督は色々な事をやろうとしてるなっていうのを感じられたのが一点。僕は疑似家族的なあり方みたいなものを感じたのが一番最初の感想ですね。
今、世界で同時多発的に作られているんですけど、血縁関係を基本としない家族像があってもいいんじゃないかという映画が、去年くらいから、いっぱいあるんですよ。

日本だと、「そして父になる」とか、「チョコレートドーナッツ」もそうですね。この映画においても、多様性みたいなものを認めていこうという所も、ある種見えるなと思います。
社会で色んな事件があって、それが象徴的に色んな事件を見てる時に、本当に血の繋がりだけで家族がいいのかと、そういう事を考え直さないといけないかな、という事が、逆に血の繋がりじゃない絆みたいな所に引き寄せられるとこはあるんじゃないかと、何となく思いました。

僕自身関西に住んでいて、30代になって上京した経緯があって、東京はどこか砂漠と言われる事もあって、孤独を感じたけど、一方で色んな人の受け皿があると感じたんです。
地方だと、ある種の特殊な事情を抱えた人達が暮らしにくいのがあるんだけど、東京に来ると、そういう人達が集まっていて、良いか悪いか別として、寄り添える場所があるのは多様性として認めた方がいいんじゃないかと思いますね。

アメリカンドリームみたいな、大きなものじゃないけど、自分自身の人生をリスタート出来るみたいな事は描かれていて、それによって救われる人もいるという両面を描いていると思います。
園さんが「非道に生きる」という本の中で、特別な花じゃなくて、特殊な花を咲かせるみたいな事が書いてあるんです。平均的な家族像を持ちたい時に、特殊であっても良いんじゃないかという所を、共通のテーマとして描いてるんじゃないかというのは感じました。常に描こうとしてるのは、平均的じゃなくて良いんじゃないか、という事だと感じましたね」

○公開情報
鈴木おさむ脚本!
映画評論家・松崎健夫さんもオススメする映画「新宿スワン」は5月30日公開です!

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