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ビニールが3重…冬の北海道で行われている『無加温栽培』

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TIME 2025.02.27

thumb今回は、こちらに注目します。

「ビニールが3重…冬の北海道で行われている『無加温栽培』」


今回のイノベーターは、北海道にある「和寒町農業活性化センター」の所長、清田雅明さんです。


「無加温栽培」は、どのような栽培方法なのでしょう?

「幅7.2メートル、長さ45メートルのビニールハウスを建てて、
その中に少し小さめの同じようなビニールハウスを建てます。
野菜を栽培するときは、さらにビニールのトンネルで囲って保温につとめて、
ボイラーなど化石燃料を使用した加温はせずに栽培する方法です」

「要するに、3重のビニール(ビニールハウスが2重+トンネル)で覆っています」


たとえば、真冬の1月や2月は、ハウス内の温度を何度に調整できるのでしょう?

「2023年2月に最低気温がマイナス29度まで下がったときは、
野菜の付近ではマイナス8度まで保つことができました」

「ビニールを被せて、覆うことで約5度~10度ほど保温効果が期待できるので、
ビニールの被覆が3重であれば、15度以上の保温効果が期待できることになります」


この施設で栽培しているのは「小松菜、リーフレタス、わさび菜、ミズナ」ということです。

葉物野菜が多いのは、どうしてなのでしょう?

「『タネをまいてから収穫までの生育期間が短いこと』、
『ある程度、寒さに強く、生育に必要な温度が低くても育つこと』、
『冬場に道内産の葉物野菜の流通量が少なく高価格が期待できること』から選択しています」


「和寒町農業活性化センター」は、無加温栽培を研修に使っているということです。

「和寒町農業活性化センターは営農技術情報の提供、農業後継者の育成などを目的として、
1996年度に和寒町により設置されました。
農業後継者不足から2022年度からは、新規就農を目指す人の研修場所としての役割も担っています」

「和寒町農業活性化センターには、研修圃場が整っています。
新規就農を目指す人の研修は、夏季は、ビニールハウスでの野菜栽培や、
露地作物の栽培技術の習得が可能ですが、冬季はなかったんです」

「冬季の研修の一部として、圃場に無加温栽培施設を設置し、栽培研修を行っています」


無加温栽培を導入してみて、どのようなことを感じていますか?

「新規就農希望者の冬季の研修場所が確保でき、1年を通して研修できるメリットは大きいと感じています」

「一方で、市場などの販売面で、ある程度の物量が必要になることは課題だと思います」

「和寒町は、かぼちゃや越冬キャベツなど露地野菜が特産品として多く栽培されています。
その半面、小松菜などの葉物野菜は栽培がほとんどありません。
冬季の無加温栽培ハウスの導入にあたり、新規に市場開拓など、流通・販売先を整えていく必要があります」


清田さんのお話を伺って、北海道の冬の寒さと、冬に野菜を栽培することの難しさを感じました。

現状は課題がありますが、今後、この「無加温栽培施設」が北海道内で広がり、
北海道の冬の農業がより良い方向へと変わっていくことを期待しています。

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