女性向けの農具ブランド Lacuno
オンエアレポート
2023.03.30
今回、注目するのはこちら!「女性向けの農具ブランド Lacuno」

今回のイノベーターは、新潟県三条市にある「カネコ総業」の藤田奈々子さんです。
カネコ総業が、女性の農家さん向けの農具ブランド「Lacuno(ラクーノ)」を立ち上げたのは2017年。
どのような思いがあって、立ち上げたのでしょうか?
「農具は男性重視の歴史があり、武骨で重たく使いづらい。
機械化が進む中においても、家族みんなで使用でき、気分が楽しくなるような、
かわいらしく愛着の持てる道具を開発してほしい。
このようなご意見をたくさんいただいたことが、ラクーノ誕生のきっかけです」

女性向けの農具、どのような特徴があるのでしょう?
「クワ、鎌、ショベルの全てに共通しているのが、軽くて握りやすく使いやすい、
しかも鮮やかなピンク色が特徴です。
これは草むらの中でも大変目立ち、置き忘れしづらい効果と、
何より、かわいらしい色の道具を使うことによって、モチベーションが上がります」

鎌は、従来の商品よりも握力が30%少なくても使いやすいというデータを実証。

この抜きの部分から水を逃がすことができるということです。

立ち上げから、およそ6年。
「女性の力でも使いやすい」など、多くの女性から、うれしい反響が届いているという、ラクーノ。
今後はどのような展開を考えているのでしょうか?
「農林水産省の推進する『農業女子プロジェクト』の参画企業として、
日本の農業の維持拡大に貢献していきたいと考えております」
「食料自給率が低迷している現状において、
まずは自給率の向上、安心安全な国産食材の安定供給がなされるために、
農家の皆様にはもちろん、各家庭でも、大人から子どもまで、
農業にやりがいや楽しさを感じられるようなお手伝いを、ラクーノを通じて携わり続けたいと考えております」

藤田さんのお話を伺って、川瀬さんは
「従来の農具の色は畑で目立ちにくいため、どこに置いたのか分からなくなってしまう。これなら、見つけやすい」と
話していました。
女性向けだけではなく、農具自体にこのような工夫が施されるようになれば、
農家さんのお仕事が今より楽になり、就農者も増えていくのかもしれません。
