
川瀬良子が全国の様々な地域を訪れ、

「酪農応援」をテーマに北海道・十勝を巡る、今回のあぐり紀行。
番組パーソナリティーの川瀬良子さんが2日目に訪れたのは、
襟裳岬もほど近い十勝南部・広尾町。
ここで活躍する、輝きまくった☆酪農家さんを取材しました。
お会いしたのは、(株)マドリンの椛木円佳(かばき・まどか)さん。
帯広畜産大学卒業後、カナダで2年半の酪農研修。
そして、ご実家の牧場で経験を積まれた後、2007年に会社を設立!
…と、正に酪農家のサラブレッドのようなご経歴☆
社名は高校時代のニックネームだそうです。
実は、地元でラジオ・パーソナリティーとしても活躍する椛木さん。
明るくパワフル。お喋りも上手で、場を輝かせる笑顔の持ち主です。
思い描いた人生を迷いなく突き進んでこられたのかと思いきや、
牧場を始めた当時は、女性ゆえの風当たりも強く、
辛い思いをしたことも多かったそうです。
ただ、その時、支えてくれた方々が周囲にいたことで今があり、
そんな皆さんのためにも酪農を盛り上げていきたいと、
本来なら片時も牛たちから目を離せない仕事の傍ら、
ラジオ出演やイベント企画にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。
そんな情熱溢れる椛木さんのもとには、現在約110頭の牛がいます。
その全てに毎日ごはんをあげたり、色々な世話をしていると考えたら、
川瀬さん曰く、それはまるで「110人家族のお母さん!」。
しかもそこには、生まれて間もない子牛、お乳を出すお母さん牛、
妊娠中で出産を控えた牛…など様々な牛がいて、
更にそれぞれ性格も体調も異なります。
椛木さんは毎日その一頭一頭と向き合い、牛の状態をチェック。
「この子たちは、私がいないと生きていけないのだから…」
そんな椛木さんの言葉に、110人家族の母が持つ責任感の強さと
エネルギー量が伝わってきます。
酪農の魅力について椛木さんは、「牛の一生を作ること」だと言います。
自ら牛に人工授精を行い、280日の妊娠期間を健康に過ごせるよう
様々な世話をして、出産時には赤ちゃん牛を取り上げ、
その牛が今度はお母さんになっていく…。
その過程を見届けることが椛木さんのやり甲斐だそうです。
それは、近年の遺伝改良技術の進歩とも関係があるのだとか。
例えば、お乳が搾りやすい牛、病気になりにくい牛、生産性が高い牛…など、
今は色々な指標で牛の遺伝子を選択することが可能。
「搾乳が大好き」という椛木さんは、
搾乳が楽しいと思えるような質感の良い乳房を持つ、
そんな牛を育て、残していく…。そこにご自身の挑戦の意義を
感じていらっしゃるとお話しになりました。
向き合うのは一頭一頭の牛ですが、同時にそれは、
一つ一つの「命」であり、それぞれの「一生」でもある。
その一つと向き合うだけでもスケールの大きな仕事ですが、
椛木さんはそれを110頭分!改めてその熱量に驚かされます。
「年々、今が一番楽しい!と思っている」という椛木さん。
その言葉は、牧場の入り口に掲げられている
『NO PASSION, NO MADELYN.』というキャチフレーズ通り!
酪農への情熱がみなぎっていました。
最後に、酪農家・椛木さん流の「牛乳の上手な楽しみ方」を…。
夏に素麺を食べる時、麺つゆを水ではなく“牛乳”で割って、
ラー油と胡麻を加えると、担々麺のように楽しめるそうです!
ぜひお試しください。
写真撮影:山﨑裕之