信じてもらえないかもしれませんが、
鈴木さんは意外に、臆病なところがあるんです。
ジブリのスタッフや勝手知ったる映画業界の人だと、
もう傍若無人!その人の人生までも手のひらでころがしてしまうのに、
初対面の人、しかもヒトカドの人物が相手だと、とたんに臆病になるんです。
何を話したらいいんだろうって!

そう、たぶん鈴木さんにとって、誰かとの対話は剣豪の果たし合いみたいなもの。
話が面白くなるか?つまらなく終わるか?
相手の人に何が対話の収穫を持って帰ってもらえるか?
なによりそんな対話のなかで新しい自分が生まれるか!?
鈴木さんが臆病になるのは、きっとそんな果たし合いです。
そう、今夜れんが屋で鈴木さんが相対しているのは、どうやらそんな剣豪みたいです!

この夏、『僕と演劇と夢の遊眠社』という本を
日本経済新聞出版社から出版した高萩宏さん。
あの伝説の劇団夢の遊眠社を野田秀樹さんと立ち上げ、
その後も東京グローブ座や世田谷パブリックシアター、
東京芸術劇場などをプロデュースしてきた、ヒトカドもフタカドもある人物です。
果たしてふたりの剣豪の果たし合い、いや、対話の行方やいかに…。
ていうか…あの…鈴木さん、高萩さんは夢の遊眠社なのに、
井上ひさしや寺山修司の話がちょっとながすぎないですか?
なんて、誰もがそう思うときほど、鈴木さんは真剣です。
相手が痺れを切らせて飛び込んでくるのを待つ!
机龍之介と眠狂四郎を師と仰ぐ鈴木さんは、
決して自分から切り掛かっては行きません。
そして、れんが屋での対話がおもしろくなるのは、こんな夜です。

・・・果たし合いの途中ですが、今夜は時間となってしまいました。
この続きはまた来週!

ここでプレゼントのお知らせ!
今夜、鈴木さんとの対話のなかでは、ほとんど触れられずじまいだった
高萩さんの本『僕と演劇と夢の遊眠社』を、サイン入りで3名の方にプレゼント!
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記入してくださいね。


▲高萩さんと鈴木さん。