2019.2.22

関根勤が初めてやった“ものまね”は?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。2月10日(日)の放送は、タレントの関根勤さんが登場。関根さんに、芸能界入りするまでの道のりについて伺いました。



◆関根勤が“ものまね”に目覚めたきっかけ

丸山:テレビの画面を通して観る関根さんは、「ものまねの人なんだ」とずっと思っていたんですけど、ジャンル的にはものまねなんですか?

関根:そう、入りはものまねです。ものまねを中心としたコントとか。

丸山:小堺一機さんもそうですか?

関根:うん。「ぎんざNOW!」(TBS系)というテレビ番組で5週勝ち抜いてチャンピオンになって(芸能界に)入ったんです。

丸山:輪島功一さんや千葉真一さんのものまねがたまらなく大好きで(笑)。関根さんがやるたびに、僕もまねをしていました。その後、輪島さんとCMで共演することがあって爆笑しちゃって。関根さんが、最初にものまねをしたのは誰なんですか?

関根:記憶に残っているのは、中学のときかな。田村正和さんがまだ20代半ばくらいの頃に出ていたTBSのドラマ「冬の雲」を、兄貴と2人でまねしていたんです。だから僕のやる田村さんって古いんです。みんなは「古畑任三郎」(フジテレビ系)の田村さんだから。

丸山:オーディションに行こうと思ったきっかけは何だったんですか?

関根:おふくろが西郷輝彦さんの大ファンで、「星のフラメンコ」をよく聴いていたから、曲を覚えちゃったわけ。あるとき、音楽の授業でカスタネットが配られて。何の気もなしに、隣にいた林くんに「おい、西郷輝彦だぜ」って言って歌いながらカスタネットを“タンタンタン♪”叩いたら、笑いながら転げ回って「もう1回やって!」って。それまでは見て笑う側だったんだけど、初めて笑わすことができたのが快感でね。

丸山:そんなきっかけがあったんですね。

関根:それで、日曜に番組を観ては練習して、月曜に林くんの前でやったら、それほど似ていないんだけど腹を抱えて笑うわけ。それを毎週やっていたら、ものまねのパターンやコツがつかめてきて、オリジナルで千葉真一さんとかができるようになった。ゴルフで言うと、基礎ができるようになってドローやフェードが打てるようになった、みたいな。

丸山:アレンジが効くようになったと。

関根:そしたら、林くんが僕のやらない学校の先生のまねとか、モハメド・アリとか原田芳雄さんのまねをやり始めて(笑)。それでクラスの人気者になっちゃったの。

丸山:へぇ~。

◆運命を変えた「ぎんざNOW!」オーディション

関根:別々の高校に通ったんだけど、しょっちゅう会っていて。飛び込みで文化祭とかに出るようになったら、仲間が集まってきて5人組になったんです。当時、グループサウンズが人気で、何で日本人なのに横文字の名前ばかりなんだと。俺たちはお笑いをやっていくんだから日本っぽい名前にしようと言って付けたのが、目黒五人衆。

丸山:ハハハハハ!

関根:今思うと全然かっこよくない。それで、19、20歳の頃、会館とかを借りて単独ライブをやっていたんですよ。だけど、みんな就職したりで解散になっちゃって。それで、「学生の趣味の世界もそろそろ終わりだな。消防官になろう」と思ったのが、大学3年生のとき。

丸山:そっちに進もうと思ったんですか?

関根:そう。それで、「ぎんざNOW!」で中高生が漫才やコントをやっているのを観て、「俺と同じようなことやっているんだ!?」と思って、ハガキで応募したんです。2週間後にオーディションに呼ばれて、場所に行ったら2組だけで。僕が2番目だったから、後ろもいないし時間があるわけ。

丸山:2組!?

関根:だから、中学のときとかにまねしていたプロレス中継とか片っ端から45分ぐらいやったの。そしたらプロデューサーが「アイツ、ネタいっぱい持っているから勝ち抜き戦にしよう!」って言って、僕のときから勝ち抜き戦になったんです。それで、僕が5週勝ち抜きの初代チャンピオンになって、そのとき浅井企画の社長が審査員にいて、「君は才能がある!」って無理矢理事務所に入れられそうになって(笑)。

丸山:なるほど。

関根:「僕なんかただのクラスの人気者ですよ。プロの世界で通じるわけがないです」って断ったんです。

丸山:最初は不安があったと。

関根:だって、いきなりコント55号と横線になるわけですから。そしたら、浅井社長が「いや、コント55号を育てた俺が才能を保証するんだから、明日事務所に来い!」って。

丸山:へぇ~!

関根:やっぱり大学を卒業して消防官になろうと思った。この世界はバケモノばっかりだから通用しないなと。でも、後悔すると思ったんです。

丸山:いろいろな人に話を聞くけど、人生って分岐点だなって思う。

関根:条件が厳しいほうに行ったんです。芸能界って一生懸命やっても才能がなければサヨナラですから。

丸山:一瞬先は闇ですもんね。年間200本テレビに出ていた人がいきなりゼロになる世界ですし。

関根:地道にやっていた人が40代、50代で売れたり、不思議な世界だよね。シニアから3勝した、みたいな(笑)。何があるかわからない。

2月24日(日)の放送は、元マラソン選手で日本陸連のマラソン強化戦略プロジェクトリーダーをつとめる瀬古利彦さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!

【番組概要】
番組名:五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram:@sundaybacknine_tfm/

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