プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。9月23日（日・祝）の放送は、前回に引き続きミュージシャンの谷村新司さんが登場。ゴルフを始めたきっかけや大学生時代に所属していたゴルフ部の話などを伺いました。



◆ゴルフを始めたのは女性にモテたかったから

丸山：谷村さんのゴルフとの出会いはいつですか？

谷村：大学1年生のとき。何でゴルフをしたかと言うとモテるんじゃないかと思ったの。周りのお父さんたちはみんなゴルフをしていたので、会社に就職したときに新入社員でゴルフが上手かったら、社長から「お前、一緒にラウンドついて来いよ」て言われたときにいい感じになれるんじゃないかと。

丸山：なるほど。

谷村：そんなに裕福な家というわけじゃなかったから、アルバイトをしながらやっていたよ。

丸山：谷村さんのお父さんもゴルフをされていたんですか？

谷村：いや、まったく。

丸山：谷村さんは嗅覚がスゴいですね。僕は好きで始めたけど、同期のジュニアゴルファーのほとんどは父親に無理矢理やらされたのが多かった。

谷村：当時はモテたいだけで。高校生から大学生にかけて男子の1番のポイントってモテるかどうかでしょ。

丸山：そうですね。モテるためにゴルフもやり、音楽もやり……。

谷村：両方できたら鬼に金棒だなと。

◆先輩のゴルフバッグ持ちだったゴルフ部時代

丸山：当時、憧れていたゴルファーとかいたんですか？

谷村：全然いなかった（笑）。桃山学院大学のゴルフ部って同好会みたいな感じなのかと思って入部してみたら完全な体育会系で。でも1年間耐えました。大学1年生のときなんて先輩がラウンドするときは4つゴルフバッグを担いでいた。

丸山：今の時代だとコンプライアンスに引っかかりますね。

谷村：両肩に2つずつバッグを担いで、歩いていたら怒られるから走って。1年間やり通したけど、1年で辞めようと思っていた。25人ぐらいの部員のなかで、いつもスコアは22～23番目あたりだったんだけど、新人戦に向けて先輩が「スコア上位6人は無条件で新人戦に出す」と言われて、そのときやったラウンドでバカ当たりして6番目に入ったんですよ。

丸山：スゴい。

谷村：そのときの新人戦で一緒だったのが、関西学院大学の入江勉さん。「1年なのにスゴい奴がいる」って当時から有名でした。ラウンドは全員ズタボロで、駐車場の砂利道で正座させられて、全員丸坊主。それで、見切りをつけたほうがいいなと。

丸山：それで音楽ひと筋に!?

谷村：だから新人戦のときにいい成績だったら、音楽をやっていなかったかもしれない。

丸山：今でもたまにやっているんですか？

谷村：もう随分やっていないけど、青木功さんと戸張捷さんと全英オープンのレポーターをしたことがあって、青木さんと僕の2人でハーフを回るのを戸張さんがカートに乗って解説してくれて（笑）。

◆谷村新司が思うゴルファーの真髄とは？

丸山：僕はプロゴルファーになって、インタビューなどで次に生まれ変わったら何になりたいか質問されることがありますけど、絶対にミュージシャンになりたいんですよ。

谷村：うれしいなぁ。

丸山：音楽って自分が作った歌を一生伝えていけるけど、ゴルファーはパフォーマンスができなくなったら、後継者を育てる仕事になってしまう。谷村さんから見たゴルファーってどんなイメージですか？

谷村：厳しい。自分との戦いでしょ。すごくフェアにラウンドする人ばかりだといいけど、なかにはズルをする人がいるじゃない？

丸山：性格が出ると言いますからね。

谷村：だから、こういうプレーをする人とは“長くは付き合えないな”ってラウンドするとすぐにわかる。ショットを失敗しても決して腐ることなく、相手に当たることなく、あるがままを受け入れてベストを尽くすゴルファーを目指してほしい。それがゴルファーの真髄で、スコアじゃないと思う。

丸山：僕もぜひ後輩たちにその言葉を伝えていきたいと思います。

次回、9月30日（日）の放送も、引き続き谷村新司さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに！



【番組概要】
番組名：五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時：毎週日曜 7：30～7：55
パーソナリティ：丸山茂樹
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram：@sundaybacknine_tfm/