2018.5.27

東京パラリンピックから正式種目に! 「車いすバドミントン」の魅力

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。5月27日(日)の放送は、車いすバドミントンの小林幸平選手が登場。競技のことや今後の目標についてなど話を伺いました。

小林幸平選手(右)と、パーソナリティの丸山茂樹



◆夫婦2人で目指す「東京パラリンピック」

丸山:まず簡単に小林さんのプロフィールを紹介させていただきます。1979年生まれの小林さんは、17歳のときに交通事故で脊髄を損傷して車いすの生活に。車いすバスケットボールの選手として活躍後、車いすバドミントンに転向。国内外の大会で活躍しています。車いすバドミントンでメジャーな大会と言えば、やはり東京パラリンピックですか?

小林:東京パラリンピックから正式種目として採用された競技なので、2020年が一番のビッグイヤーになることは間違いないと思います。

丸山:なるほど。

小林:これまでは、2年に1回おこなわれる世界選手権や、各大陸でおこなわれる日本で言うとアジア選手権などが大きい大会でした。

丸山:今日、スタジオにも車いすで来ていただいていますが、これは競技用とはまた別なのでしょうか?

小林:これは日常用ですね。

丸山:僕も足をケガしたときに車いすに乗った経験があるんですけど、操作にかなり苦労しました。日々の生活で一番大変なことは?

小林:車いすに乗って20年目になるので、最初は大変だと感じていたことも今はもう慣れて日常になっていて、それほど大変と思ってはいないです。でも、街なかや遠方に行ったときなど、健常者の皆さんだとあまり意識しないくらいの小さな段差とか、トイレなどももう少し使いやすかったらいいなと感じることはありますね。

丸山:そんな大変な生活のなか、車いすバドミントンとの出会いはどのように?

小林:始めたきっかけとなったのは、僕の妻です。自分よりも先に車いすバドミントンをして頑張っている姿を見ていました。練習相手になってあげられたらとラケットを握ったのがきっかけでした。

丸山:夫婦2人で東京パラリンピックを目指して頑張っていると。

小林:そうです。2人で東京パラリンピックのコートに立つのが目標ですね。

◆車いすバドミントンの特徴とは?

丸山:普通のバドミントン競技との大きな違いはありますか?

小林:基本的に、使うコートとネットの高さは同じです。

丸山:えっ!? 高さが一緒なんですか?

小林:以前は少し低かったんですけど、ルール改定があって同じ高さになりました。

丸山:バドミントンはジャンプして“バシーン!”とスマッシュを打ちますけど、同じネットの高さだとできないんじゃないですか?

小林:健常者に比べると打点が低くなるぶん角度は浅くなるんですけど、車いすでもスマッシュと呼ばれるショットはあります。

丸山:あるんですか!? でも、どういう風に打つんでしょう?

小林:高さで言うと、小学校低学年の子たちぐらいのショットと同じくらいの打点です。

丸山:でも、相当高い位置で(ラケットに)当てないと……。

小林:ネットにかかってしまいますね。

丸山:そこの計算がすごく難しいですよね?

小林:そうですね。感覚で掴んでいくしかないです。

丸山:それは大変だ……あとはどんな違いが?

小林:シングルスは左右半面の広さ(のコート)で戦います。あとネットからショートサービスラインまでは使いません。

◆奥深い“駆け引き”が魅力

丸山:競技の魅力をひと言で言うと、どんなところでしょう?

小林:ある程度の技術が身についてこないと難しい部分もありますけど、やっていて一番奥が深いなと感じるのは“駆け引き”です。難しいけれど、それが楽しさに繋がっているのかなと思います。

丸山:対戦相手によって戦術を変えたりとか?

小林:そうですね。

丸山:ということは、対戦相手の情報を(事前に)たくさん集める?

小林:はい。どれだけ相手の情報を読み取れるかで、戦局が大きく変わってくるスポーツだと思います。ラケットワークが上手な選手、パワーのある選手、それぞれ特徴があるので、その選手から点を取るにはどういうラリーが良いのかとか、いろいろと考えますね。

次回、6月3日(日)の放送も、引き続き小林選手をゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!

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【番組概要】
番組名:五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/backnine/
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2018.5.20

丸山茂樹が語る、ゴルフ解説の難しさ「褒めるばかりじゃない」

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。5月20日(日)の放送は、前回に引き続き、プロゴルファーの深堀圭一郎さんが登場しました。2人は共に1992年にプロテストに合格し、互いを「マル」「圭ちゃん」と呼び合う仲。キャリア豊富な2人が、今後のゴルフ界について話に花を咲かせました。

深堀圭一郎さん(左)と、パーソナリティの丸山茂樹



◆今後のゴルフ界は……

丸山:圭ちゃんは今年50歳になりますけど、今後のゴルフ界はどのように変わっていけばいいのか聞きたい。

深堀:男子のレギュラーツアーのシード権に外国人選手が入る率がどんどん高くなってきていて、これからさらに厳しい時代になってくる。

丸山:うん、なるほど。

深堀:強い選手はどんどん海外志向が強くなるし。小平(智)や(宮里)優作などが海外から戻ってきて、日本のゴルフ界をどう活性化できるか、これから楽しみな数年になりそう。彼らの次に続く、魅力あるプレーヤーが出てこなくちゃいけないと思う。

丸山:確かに。でも、違う目線で見ると日本ってものすごく恵まれていると思うんだよね。

深堀:そうだね。

丸山:PGAツアーにヨーロピアンツアー、アジアンツアーなどがあるけど、こんなに小さな国で試合数があって、充実しているツアーって他にないと思う。男子選手は、アメリカやヨーロッパなど世界に羽ばたいていくくらいの気持ちがないから日本ツアーでもダメなんじゃないかと。

深堀:そういうことだろうね。

丸山:もっと危機感を感じて、世界に向けて頑張ろうという選手をこれから発掘していかなくちゃいけない。

深堀:最初からそういう目線でプロを目指さなきゃいけないということだね。

丸山:そう。圭ちゃんがかつて選手会長だったとき、選手からすごく慕われていたし、みんな一丸となっていたような気がする。

深堀:当時、マルとはかなり話したよね。日本から海外に羽ばたいていく選手がどうやったら日本ツアーで戦いやすい条件を得られるかとか、いろんな情報をもらって。

丸山:そういう話をよくしたよね。こういう話題が板についてきた年齢になってきたよね(笑)。

◆現役プレーヤー兼解説者として

丸山:今年の2月にアメリカの「2018年ジェネシスオープン」で、僕は現場、圭ちゃんはスタジオと2人で解説をさせていただいた。圭ちゃん自身、解説者としてのイメージはどうなの?

深堀:解説はすごく難しいけど、楽しいよね。(解説をする)その選手に自分がなったつもりで、プレーではきっとこういうことを思っているんじゃないかなというのを感じ取って、(視聴者に向けて)わかりやすく伝えたいという気持ちがある。

丸山:圭ちゃんのイメージはどちらかというと選手をきちんと温めながら、うまく楽しい話をしていく感じ。そこに僕がいろんな話を差し込んでいけるようなことを、これからもどんどんやっていきたいね。

深堀:1人だけじゃなく一緒にいろんな目線で話して、ゴルフを知っている人も知らない人も観ていて想像力が湧くような解説をやっていきたいね。

丸山:すごく難しいのは、僕らも褒めるばかりじゃなくて、叱咤激励も必要。この選手には何が足りないのかということも、ときには強く言ったりもしなくちゃいけない。

深堀:それは大事だよね。

丸山:そうすると、視聴者の方からは「上から目線で言うな!」といった感じで言われることもあるけど、僕はね、そこはめげずに伝えていきたいなと思う。僕らもまだまだ現役プレーヤーとして残りたいという気持ちもあるし、現役選手との交流もすごくある。そこで難しいのは名前(の呼び方)なんだよね。

深堀:うん。

丸山:よく言われるのは、「石川(遼)選手、松山(英樹)選手と言え」と。でも、僕はそこも変えるつもりはない。僕は普段遼に会ったら「遼!」、英樹に会ったら「英樹!」としか言わないし、アメリカの選手でも“Mr.”とかつけないじゃないですか。先輩に対してはちゃんと言うけど、同級生や後輩に必要以上に気を遣うことを僕はしたくないんですよ。普段呼んでいる通りに喋りたい。女子選手のことは呼び捨てにはしないし、僕のなかではきちんと区分けはしているつもりなんだけどね。

深堀:何て言っていいのか……(解説だと)そういう部分は難しいよね。

丸山:もちろん日本には敬語の文化もあるけど、僕は番組をもうちょっとフランクにしながら、締めるところは締める、きちんとするところはする、という風にやっていきたいなって。だから、そういうことも我々の世代から少しずつ変えていきたいと思う。

深堀:遼なんて「遼と呼んでください。石川さんと言うのはちょっと……」って言っていましたからね。

丸山:そうでしょ!? そういうところもみなさんには寛大な気持ちで観ていただけたら。

深堀:それだけ反響があるのは、みんながいろんなことを期待しているからこそだよね。

丸山:僕らも間違った言葉も発しますし、間違った見解をすることもあります。でも、そういうところも反省しながら、本当にいい解説をやりたいし、喜んでもらえるような番組も作りたい。これからもチャンスがあれば圭ちゃん、マルでね。

深堀:チャンスがあれば、ぜひ!

丸山:これからも2人でシニアに出て頑張りたいし、この先のゴルフ界のためにもやれることをやっていきたいよね。


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2018.5.13

丸山茂樹×深堀圭一郎「50歳に向けての目標」とは?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。5月13日(日)の放送は、プロゴルファーの深堀圭一郎さんが登場しました。
ふたりは「マル」「圭ちゃん」と呼び合う間柄。30年以上の付き合いのなかでの思い出話や照れくさくて普段は言えない話で大いに盛り上がりました!

深堀圭一郎さん(左)と、パーソナリティの丸山茂樹



◆30年以上の付き合い

丸山:僕たちの出会いは圭ちゃんが12歳、僕が11歳のとき。共に1992年にプロテストに合格した仲で、実に30年以上の付き合いになります。

深堀:プロテストのときは静岡の下田まで一緒の車で行ったよね。行きの車内は重たい空気だった(笑)。

丸山:行きの車では「どっちかが落ちるのだけはやめようね」ってしきりに言い合っていましたよね(笑)。行きは全然食事をとれなかったけど、帰りはプレッシャーから解放されて、マクドナルドでめちゃくちゃ食った覚えがある。

深堀:マルは出だしの大一番でまさかの大ダフり。でも、それで吹っ切れて、全体的には調子が良かったんだよね。

丸山:そのとき僕は病み上がりで85キロあった体重が78キロになっちゃって。ふたりで「やばいよね」って言いまくっていました。まさに行きは地獄、帰りはハッピーって感じでしたね。

深堀:実技試験に受かった後、ルールテストが泊まりで5日間あったでしょ?一緒の部屋にしてもらって、どうやってルールテストから逃げるかを話し合ってたよね(笑)。

丸山:今だから言えるけど、悪いことばっかりしていましたね。いい思い出ばかりです。

◆丸山茂樹の強さ

丸山:当時、圭ちゃんは僕にどんな印象を持っていたの?

深堀:マルはね、出会った頃から今現在に至るまでずっと「丸山茂樹」。笑顔はみんなに好かれるし、決めたことにはとことん打ち込むし。力強さと心の強さがあるよね。マルの近くにいると幸せが訪れる感じもあるし、不思議な力を持っている。

丸山:そんなふうに褒められたらむず痒いなあ(笑)。昔のジュニア界は今よりもっと選手たちが密だったよね。地方に行ったときはよく寝ないでウダウダ喋ったりしていました。

深堀:確かに。でも、マルは次の日ちゃんといいスコア出すんだもん。

丸山:僕に対して「敵わないな」と思うことってあった?

深堀:勝負強さ。マルがモードに入ったときは正直「絶対に勝てないな」と思っていたよ。あとアプローチのバリエーションとか、ショートゲームに強い選手を選ぶなら、ジャンボ尾崎さんや青木功さんも素晴らしいけど、僕は丸山茂樹が一番だと思っている。

丸山:そんなふうに思ってくれているなんて嬉しいなあ。

深堀:昔、アメリカの練習ラウンドを一緒に回ったとき、難しい局面で「次どうやって打つの?」って聞いたら、「木の間を打つよ」って普通に答えたの。こっちは「そんなことできるの?」って感じだったのに、ちゃんと木の枝と枝の隙間を通すんだもん。

丸山:我々の時代は難しい局面の対処法に長けている人が上にいたんだよね。圭ちゃんもブーメラン打法が完成されていて、ボールを曲げるセンスがすごかった。あのときにあれだけのドローボールを打てたのは圭ちゃんと西川哲くらいじゃないかな。

◆50歳、大台に向けての目標

丸山:そんな我々もいよいよ50歳の大台が近づいてきました。圭ちゃんは今も現役で頑張っているけど、今後の目標ってあります?

深堀:言い方はちょっと軽いかもしれないけど、50歳からはご褒美ステージにしたい。引退した同期とか先輩とか、今まで一緒に戦ってきた仲間とゴルフを楽しみたいんだよね。

丸山:この前47歳のフィル・ミケルソンが勝ったじゃない? その年齢で優勝する確率って2%もないんだって。つまり、50歳になって現役で頑張れる人って少ないわけ。でも、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長が「かつての有名選手が試合に出て盛り上げてほしい」ってシニアの推薦枠を広げてくれたりして、受け皿が広くなっているから我々もシニアに向けて体を整えたいよね。

深堀:おべんちゃらじゃなくて、またマルと同じフィールドに立ちたいな。

丸山:じゃあ先に行って温めといてくださいよ。僕もチャンピオンズツアーに入るのが2019年で、順当にいけばルーキーイヤーが2020年。そのころに海外の試合も一緒に出られたらいいですね!

次回、5月20日(日)の放送も、引き続き深堀圭一郎さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!

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2018.5.7

大林素子の背中を押した“キング・カズ”の言葉とは?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。5月6日(日)の放送は、前回に引き続き、女子バレーボール元日本代表の大林素子さんが登場。オリンピック3大会連続出場を経験した大林さんに、世界を相手に戦う心得などいろいろと話を伺いました。

大林素子さん(右)と、パーソナリティの丸山茂樹



◆団体競技の醍醐味

丸山:現役時代、世界のトップアスリートたちと戦うために大切にしていたことって何でしょう?

大林:「勝ちたい!」と思わなくなったらおしまい。常に「1番になりたい!」と思ったし、「絶対にメダルを獲りたい!」という気持ちで生きてきたので。

丸山:ゴルファーの世界は個人競技なので、圧倒的な力の差があってもどこかで“倒せるんじゃないか”というのがある。例えば、ものすごく強いタイガー・ウッズと一緒にコースをまわっても、たまたま勝っちゃったりすることがあるんです。でも、バレーボールってみんなでやる競技だから圧倒的に実力差があると、試合をやる前から勝敗がわかっちゃっているようなときがあると思う。そこを覆すためのモチベーションって何だった?

大林:私が現役のときに一番強かったのはキューバで、私と同じ年のミレヤ・ルイスという選手がエースで、身長175cmなのに世界一のアタッカーだったんです。彼女は全てにおいてスゴい選手でしたが、レシーブとかサーブは苦手でした。ミレヤ・ルイスには足元も及ばないけど、完璧な選手にも、どこかに何か穴があると思うんです。6人のチーム全員の相乗効果で、かけ算のように力を倍にすることができる可能性があるのが団体スポーツなので。信じられないチームワークとか全員が1つにまとまったときに“バン!”と勢いが出るときがあるんです。それが団体スポーツの醍醐味だと思います。

丸山:強豪チームとの対戦も、それがモチベーションになっていたんですね。

大林:不安になったときにも隣に仲間がいるので、よくわからない自信に繋がることもあり、すごく助けられました。

丸山:僕らはすぐに“ポキン”と折れちゃう(笑)。

大林:プロゴルファーの方は1人だけど、キャディさんとの信頼関係はどうなんですか?

丸山:最終的に決断するのは僕です。情報を欲していないときに“ポン”と聞かされちゃうとおかしくなるときもあるんですよ。だからあとで「ああいう場面では、こっちが聞くまで待ってくれ」とか、空気感の話はよくしましたね。

大林:へぇ~。

丸山:「あれ!? こっちから風が吹いていませんか?」と言われて、“違う方向で決めていたのに!”って。それが気になって変な方向にボールがいくとか。ショットのときやクラブを選ぶとき以外、パッティングのラインは99%聞かなかった。パットが外れたら自分の責任にしたいし、そっちのほうが気が楽だから。「お前がこっちに切れるって言ったじゃね~か!」って揉めている選手もいるからね(笑)。

大林:そうなんですね(笑)。

◆サッカー三浦知良選手の言葉

丸山:大林さんはオリンピックに3大会連続で出場されて、1995年には日本人初のプロバレーボール選手となりました。

大林:ソウル大会(1988年)は4位に終わって、メダルを途切れさせてしまって……それが悔しくて、もう4年頑張ったのにバルセロナ大会(1992年)では5位に落ちてしまって。でも、日本では一番で、周りに敵がいない状態で。バルセロナが終わったときにメダリストと話をしたらみんなイタリア・セリエAで武者修行をして自分を高めて、チームに還元していたんです。それを聞いて「これだ!」と思ってセリエAでプレーすることに決めました。当時、カズ(三浦知良)さんとマネージメントが一緒だったんですけど、「初めてやるときにはいろいろと風当たりが強いけど、絶対に海外でやったほうがいい」と背中を押してくれて。

丸山:さすが、キングの言葉は重い!

大林:自分を高められたので、本当に感謝していますね。

丸山:僕も海外に出てマイナスだったなと思うことは1つもなかったし、後悔はしていない。

大林:何年に行ったんですか?

丸山:日本で8年間ツアーをして、海外は2000年から9年間ですね。あまりにもジャンボ(尾崎)さんの成績がスゴ過ぎて……「よし、人と違うことをやろう!」って思った。

大林:わかる! カズさんもそうだし、通ずる部分がありますね。

丸山:外に出て経験を積んで、日本に戻ってから、次の世代の肥やしになればいいなって。

◆東京五輪に向けて

丸山:ゴルフもリオ五輪から公式競技に仲間入りしまして。東京五輪では日本代表の監督もさせていただきながら……。

大林:本当は出たいでしょ?

丸山:もちろんですよ。ちなみに僕は団体競技全部出ているんですよ。でもオリンピックだけ出場していないのが後悔ですね。でも、そのなかで監督として行けるのは幸せだなと思う。

大林:まだ選手は決まっていないんですよね?

丸山:決まっていないけど無理ですよ、これからシニアツアーに入ろうと頑張っているんですから(苦笑)。オリンピックを経験した大林さんだからこそのアドバイスはありますか?

大林:日本でオリンピックができるのって、これ以上得なことはない。環境、温度、食べ物、練習会場……ほかの国の選手に比べてプラスしかないなかでできるのは最高なこと。唯一のマイナス、敵はプレッシャーなので、「それに勝てばいいんじゃん!」って思う。やることをやれば自信になって世界と戦えると思います。

次回、5月13日(日)の放送は、プロゴルファーの深堀圭一郎さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!

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