プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。5月20日(日)の放送は、
前回に引き続き、プロゴルファーの深堀圭一郎さんが登場しました。2人は共に1992年にプロテストに合格し、互いを「マル」「圭ちゃん」と呼び合う仲。キャリア豊富な2人が、今後のゴルフ界について話に花を咲かせました。

深堀圭一郎さん(左)と、パーソナリティの丸山茂樹
◆今後のゴルフ界は……
丸山:圭ちゃんは今年50歳になりますけど、今後のゴルフ界はどのように変わっていけばいいのか聞きたい。
深堀:男子のレギュラーツアーのシード権に外国人選手が入る率がどんどん高くなってきていて、これからさらに厳しい時代になってくる。
丸山:うん、なるほど。
深堀:強い選手はどんどん海外志向が強くなるし。小平(智)や(宮里)優作などが海外から戻ってきて、日本のゴルフ界をどう活性化できるか、これから楽しみな数年になりそう。彼らの次に続く、魅力あるプレーヤーが出てこなくちゃいけないと思う。
丸山:確かに。でも、違う目線で見ると日本ってものすごく恵まれていると思うんだよね。
深堀:そうだね。
丸山:PGAツアーにヨーロピアンツアー、アジアンツアーなどがあるけど、こんなに小さな国で試合数があって、充実しているツアーって他にないと思う。男子選手は、アメリカやヨーロッパなど世界に羽ばたいていくくらいの気持ちがないから日本ツアーでもダメなんじゃないかと。
深堀:そういうことだろうね。
丸山:もっと危機感を感じて、世界に向けて頑張ろうという選手をこれから発掘していかなくちゃいけない。
深堀:最初からそういう目線でプロを目指さなきゃいけないということだね。
丸山:そう。圭ちゃんがかつて選手会長だったとき、選手からすごく慕われていたし、みんな一丸となっていたような気がする。
深堀:当時、マルとはかなり話したよね。日本から海外に羽ばたいていく選手がどうやったら日本ツアーで戦いやすい条件を得られるかとか、いろんな情報をもらって。
丸山:そういう話をよくしたよね。こういう話題が板についてきた年齢になってきたよね(笑)。
◆現役プレーヤー兼解説者として
丸山:今年の2月にアメリカの「2018年ジェネシスオープン」で、僕は現場、圭ちゃんはスタジオと2人で解説をさせていただいた。圭ちゃん自身、解説者としてのイメージはどうなの?
深堀:解説はすごく難しいけど、楽しいよね。(解説をする)その選手に自分がなったつもりで、プレーではきっとこういうことを思っているんじゃないかなというのを感じ取って、(視聴者に向けて)わかりやすく伝えたいという気持ちがある。
丸山:圭ちゃんのイメージはどちらかというと選手をきちんと温めながら、うまく楽しい話をしていく感じ。そこに僕がいろんな話を差し込んでいけるようなことを、これからもどんどんやっていきたいね。
深堀:1人だけじゃなく一緒にいろんな目線で話して、ゴルフを知っている人も知らない人も観ていて想像力が湧くような解説をやっていきたいね。
丸山:すごく難しいのは、僕らも褒めるばかりじゃなくて、叱咤激励も必要。この選手には何が足りないのかということも、ときには強く言ったりもしなくちゃいけない。
深堀:それは大事だよね。
丸山:そうすると、視聴者の方からは「上から目線で言うな!」といった感じで言われることもあるけど、僕はね、そこはめげずに伝えていきたいなと思う。僕らもまだまだ現役プレーヤーとして残りたいという気持ちもあるし、現役選手との交流もすごくある。そこで難しいのは名前(の呼び方)なんだよね。
深堀:うん。
丸山:よく言われるのは、「石川(遼)選手、松山(英樹)選手と言え」と。でも、僕はそこも変えるつもりはない。僕は普段遼に会ったら「遼!」、英樹に会ったら「英樹!」としか言わないし、アメリカの選手でも“Mr.”とかつけないじゃないですか。先輩に対してはちゃんと言うけど、同級生や後輩に必要以上に気を遣うことを僕はしたくないんですよ。普段呼んでいる通りに喋りたい。女子選手のことは呼び捨てにはしないし、僕のなかではきちんと区分けはしているつもりなんだけどね。
深堀:何て言っていいのか……(解説だと)そういう部分は難しいよね。
丸山:もちろん日本には敬語の文化もあるけど、僕は番組をもうちょっとフランクにしながら、締めるところは締める、きちんとするところはする、という風にやっていきたいなって。だから、そういうことも我々の世代から少しずつ変えていきたいと思う。
深堀:遼なんて「遼と呼んでください。石川さんと言うのはちょっと……」って言っていましたからね。
丸山:そうでしょ!? そういうところもみなさんには寛大な気持ちで観ていただけたら。
深堀:それだけ反響があるのは、みんながいろんなことを期待しているからこそだよね。
丸山:僕らも間違った言葉も発しますし、間違った見解をすることもあります。でも、そういうところも反省しながら、本当にいい解説をやりたいし、喜んでもらえるような番組も作りたい。これからもチャンスがあれば圭ちゃん、マルでね。
深堀:チャンスがあれば、ぜひ!
丸山:これからも2人でシニアに出て頑張りたいし、この先のゴルフ界のためにもやれることをやっていきたいよね。
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2018年5月28日(月) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒
詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
【番組概要】
番組名:五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram:
@ sundaybacknine_tfm/