今週の「Athlete News」は、スポーツクライミング界のホープ。
去年、ボルダリングのワールドカップと世界選手権の2冠を達成した、プロフリークライマーの楢��智亜選手にお話を伺いました。
伊藤 楢��智亜選手は、1996年、栃木県宇都宮市生まれの21歳。
幼稚園の時から器械体操を始め、将来を期待されていましたが、10歳の時、お兄さんに誘われたことがきっかけでボルダリングをスタート。高校卒業後にプロ転向。
去年、ボルダリングのワールドカップでは、日本人男子初の年間総合優勝、さらに、2年に1度開かれる世界選手権でも日本人初の王者に輝きました。2020年東京オリンピックでの活躍が期待されています。
──去年は日本人男子初の年間総合優勝、まさに飛躍の年となりました。大きな転機となることがあったのでしょうか?
もともと、フィジカルで登るということがかっこいいと思ってやってきてて、それだと勝てなくなってきていたんです。
いろんな人にアドバイスをもらったら、トレーナーの方を紹介していただいて、その人と一緒に体の適した使い方を練習しました。
ホールドの握り方も見直して、ただ持つだけでも、指のどこを意識して持つかだけでも体の使う筋肉が変わってくるので。
そういった使い方も意識しました。
──それまでは、楽しみながら始めた延長で登っていたわけですよね
本当に気にしてなかったです、そのレベルの中ではめっちゃ下手くそな方だったと思います。
──会場に入って、初めて見るわけじゃないですか?あれで登り方をどう考えるんですか?
今までの経験値というか、”この配置だったらこう動くだろうな”っていう予想を、何パターンか用意していって。
はずれることもあるので、行って変えることもあります。
──誰がセッティングを決めるんですか?
プロのルートセッターという人がいて、資格もあるんですけど。
ワールドカップでは、国際ルートセッターという資格を持っている人が作っています。
──去年、年間チャンピオンが決まる試合、プレッシャーはありましたか?
相当ありましたね、”ここで勝ったら、今まで日本人ができたなかったことが達成できる”と思ったら力が入ってしまって。
予選からガタガタの登りで、フィーリングが悪かったので、夜、コーチに電話したんですよ。
「プレッシャーがやばいです」と言ったら、「プレッシャーを楽しめないなら、スポーツ選手なんてやめちまえ」って言われて(笑)。
”確かに”と思って、プレッシャーは絶対にかかるものだし、受け入れちゃおうと思って。
そしたらいいパフォーマンスが出せました。
──今シーズン、ボルダリングのワールドカップは総合2位。この結果はどのように受け止めていますか?
最終戦まで年間4位だったんですけど、去年、年間1位で、今年4位で終わっちゃったら、”やっぱり2年目はダメだったね”と思われちゃうかなと思ったので。
最後の最後は、去年優勝したプライドで頑張りましたね。
──毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。大会前によく聞いている曲や心の支えになっている曲などはありますか?
ONE OK ROCKというバンドが好きで、その中でも「努努 -ゆめゆめ-」っていう曲がすごい好きですね。
中学生くらいから聴いてて、”夢に向かって頑張る”みたいな曲なんですけど、”夢は見てるだけじゃ夢じゃなくて、叶えるから夢なんだよ”っていう歌で。
それはすごいかっこいいなと思って、ずっと世界チャンピオンになりたかったので、思ってるだけじゃダメだなと思って、頑張ろうと思って聴いてました。
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