Athelete News
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14.12.06
もっと高く遠く、追い続けるものは
今週の「ATHLETE NEWS」は、日本のアルティメット界を代表する、美女アスリートの猪俣紗奈子選手と池治ちあき選手です。
 
猪俣紗奈子選手は、1985年生まれ。神奈川県出身。大学入学と同時にアルティメットを始め、大学4年で日本代表入り、2008年の世界大会で銀メダルを獲得。

池治ちあき選手は、1990年生まれ。大阪府出身。猪俣選手と同じく大学からアルティメットを始め、大学4年生で日本代表入り、一昨年は世界大会で優勝。現在は、高校の保健体育の教員を勤めながらアルティメット日本代表として活躍されています。

お2人は全日本代表の「HUCK」というクラブチームに所属し、普段から一緒に練習をしているチームメイトです。アルティメットは、フリスビーと言われている「フライングディスク」を使ったスポーツ。
「走る・投げる・跳ぶ」といった様々な能力が要求される、究極のスポーツという事から「アルティメット」と名付けられたそうです。

【アルティメット】
アメリカ発祥のスポーツ。各7名からなる2チームが、縦100メートル×横37メートルのフィールド上でフライングディスクをパスによって運び、敵陣のエンドゾーンと呼ばれる箇所内で味方からのパスをキャッチすると得点となります。
どのような得点のしかたでも1点。試合は得点制で競われ、国際基準では17点を先取したチームの勝利となります。アメリカンフットボールとバスケットボールを足して割ったようなスポーツと言われています。


ーお2人がアルティメットを始めたきっかけは、何だったんですか?


猪俣選手「私は中学、高校とバスケ部だったのですが、大学に入って新しいスポーツを始めたいなと思っていた時、大学でフリスビーを投げてる人達がいて、"これは何のスポーツだろう?"と思って、興味本位で練習に参加してみたら、バスケに近く馴染みやすいスポーツだったのがきっかけですね」

池治選手「私は中学でバレーボールをやっていて、高校はバスケ部でした。 大学では新しいスポーツをやりたいなと思っていた時に大学の部活紹介があったんです。各部活が動画で紹介をするんですけど、アルティメットを初めて見た時にカッコイイなと、一目惚れをしたのがきっかけです」

ーアメフトとバスケットボールを足して割ったようなスポーツと聞きますが、どういった部分が近いのですか?

池治選手「アメフトとは試合の始まり方、ゴールシーンが似ています。両端から18メートルで区切られている部分がエンドゾーンと言うのですが、そこを目指してパスを繋げていき、そこでキャッチすると1点になります。そこがアメフトの部分だと思います。
バスケットボールの部分は、トラベリング、ポディション、ディフェンスのつき方が似ていると思います」

ー「フライングディスク」は、遊びとして公園などで投げた事はあるのですが、競技として投げる時はスピード、距離は違うんですか?

池治選手「遊びで投げる分には、遠くに飛ばそうと思ったりすると思うんですけど、競技では相手に繋げないといけないので、正確に投げるのに難しいところはありますね」

ー長いと、どのくらいの距離を投げるんですか?

池治選手「コート自体が、100メートル×37メートルなので、最初にアメフトで言うキックオフの様な形、スローオフと言いますが、思い切り投げます。男子だと軽く100メートル飛ぶ人もいれば、女子でも80〜100メートルくらいは飛ぶと思います」

ー競技をするうえで、どんな事が必要になってきますか?

池治選手「投げる事はもちろん必要になってくるんですけど、それを受ける、走るスピードだったり、あとは時間も長いので持久力ですね。他には、ボールと違って、フライングディスクは浮力で浮いたりするので、そこを飛んでキャッチをしたりもするんですよ」

ーアルティメットの、他のスポーツには無い最大の特徴は審判がいないことなんですね。

猪俣選手「考えられないですよね(笑)。「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」という、スポーツマンシップにのっとってやっているので、揉めたりは、そんなにないですね。どうしても判断がつかない、お互い認めない場合は一つ前のプレイに戻るんですよ」

ーお2人の今後の目標を教えて下さい。

猪俣選手「今、アルティメットがオリンピック競技に向けて動いてるところはあるんですけど、まずはこの競技を多くの人に知ってもらうことが重要だと思っています。 学生の選手を対象に、社会人のチームの選手がアルティメットを教えるクリニックをやっています。
学生の選手に教える機会が増える事で、その選手が社会人になっても続けていけるような環境に、もっとなっていくようにしていけたらと思っています」

池治選手「私は、一昨年に世界大会で優勝したのが20年ぶりということもあったので、再来年にある世界選手権で二連覇が出来る様に頑張っていきたいと思います」