Legend Story
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15.08.08
ジャッキー・ロビンソン

メジャー・リーグ全球団の永久欠番「42」。
その背番号をつけていたのが、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン。
  
1947年、ロビンソンは、背番号「42」を身に着け、メジャーデビューを果たした。
しかし、彼を待ち受けていたのは、人種差別という厳しい現実だった。

当時、黒人選手に対する風当たりはきつく、試合中は汚い野次が飛び、ファンから生卵を投げつけられたこともあった。
なかには対戦を拒否し、ストライキを行うチームもあった。

相手チームだけではない。
チームメイトの中にも、ロビンソンとプレーするのを拒絶し、移籍した選手もいた。

執拗な嫌がらせを受け続けたロビンソンだったが、常に真摯な姿勢で野球に臨み、決して報復をしなかった。

そんな彼の姿は、チームメイトをはじめ、対戦相手、ファンにも徐々に伝わっていった。

デビューから4か月後の8月末、その日の試合で、一塁のベースカバーに入ったロビンソンに、相手チームの選手がスパイクを立ててスライディング。
懸命なプレーで怪我を負ったロビンソンをチームメイトがかばい、チーム内が一致団結し、人種の壁が取り外された。
   
プロ3年目には首位打者、盗塁王、MVPに輝き、黒人選手として初のオールスターゲームにも選ばれた。
   
その活躍は、メジャーリーグのみならず、人種差別問題そのものへも、大きな影響を与えた。
  
メジャー・リーグの歴史を変えた男、ジャッキー・ロビンソン、野球だけでなく、彼の人生が、挑戦そのものだった。