福岡県・糸島市の『別格』−住み良い街のエコライフ!−


今週は、福岡県北西部の風光明媚な場所、糸島市のエコ活動をご紹介します。最初に紹介するのは、糸島グリーンエネルギープロジェクトです。お話をうかがうのは、いとしま電力総合研究所、代表理事の吉本龍一さんです。

−糸島グリーンエネルギープロジェクトの2つの取り組み−

住吉さん「糸島グリーンエネルギープロジェクトとは、どのようなものなんでしょうか?」

吉本さん「はい、糸島市は人口10万くらいで、自然が豊かで福岡の中でも人気が高い注目されている場所なんですが、その糸島市をグリーンエネルギーだけでまかなうというプロジェクトです」

住吉さん「2つの取り組みがあるそうなんですが?」

吉本さん「ひとつは自然エネルギーを創る。もうひとつは使うエネルギーを減らすという取り組みです。つまり、創エネと、省エネですね。創る方でいえば、農業と連動した太陽光。あとは、畜産農家が多いのでバイオマスです」

住吉さん「農業と連動した太陽光、というのは?」

吉本さん「地面で農業をやり、その上の屋根で太陽光を生み出すというソーラーシェアリングというやりかたです。わかりやすくいえば、車庫というか、2階建ての上にパネルを積むという感じです。光があまり当たりすぎない方がよく育つ、陰性の作物が適しています。今はその農地の確保に奔走している状態です」

住吉さん「糸島という風土とグリーンエネルギーは関係がありますか?」

吉本さん「はい、大いにありますね。ここは今観光地として、あるいは移住者の街として盛り上がっているというのもありますし、何より自然が豊かだというのがあります。海があって山があって、陽がよく当たる場所があって。創エネに適した環境だと思います。そういった場所で自然エネルギーで成り立つ街づくりができれば、いいモデルになると思います」

−吉本さんがグリーンエネルギーに着目したきっかけ−

住吉さん「そもそもグリーンエネルギーに着目したきっかけ、糸島に発電所をつくろうと思ったきっかけは?」

吉本さん「僕には子供がいるんですが、長きに渡り安全安心なエネルギー社会をつくるには、グリーンエネルギーしかないと思っています。直接的なきっかけは、2011年の震災ですね」

住吉さん「そのときは、糸島に住んでいなかったとか」

吉本さん「東京にいました」

住吉さん「そのあと、ご家族で糸島に引っ越してきた?」

吉本さん「自然豊かな中で子供を育てたいというのがあったんですが、なかなかきっかけがなかったんです。遊びも兼ねて糸島にいったときに、ひと目ぼれというか、それに近い感覚ですね」

住吉さん「東京ではエネルギー関連のお仕事を?」

吉本さん「いえいえ、全然関心もなく、ファイナンシャルプランナーをやってました(笑)」

−省エネ活動 糸電宝くじと笑エネグランプリ−

住吉さん「糸電宝くじというのはなんですか?」

吉本さん「はい。省エネのうちのひとつなんですが、電気料金の明細って、僕もそうですがあまり見ないじゃないですか。まず関心を持つことから省エネが始まると思うので、料金とか電気使用量が宝くじの当選番号になるっていう取り組みです」

住吉さん「当たった人は何をもらえるんですか?」

吉本さん「糸島の協賛メーカーさんから、喜んでいただけるようないいものが当たります」

住吉さん「それだと関心持って料金を見ますね。あともうひとつ、笑エネグランプリ、というのがあるんですか?」

吉本さん「はい。省エネを楽しくやろうということで、フェイスブックで、ユニークな省エネの方法を募り、その中で、たくさんの『いいね』をもらった人を選ぶというものです」

住吉さん「吉本さんが代表理事を務める『いとしま電力総合研究所』は、九州大学の学生さんともコラボしています。九州大学工学部エネルギー科学科の福田健太さんにも、お話をうかがいました」

−九州大学福田さんが思う、これからの日本のエネルギー−

福田さん「ボクはフェイスブックを使った、笑エネグランプリの運営を主にやっています。」

住吉さん「最近、助成金をゲットしたそうですね?」

福田さん「はい。笑エネグランプリや糸電宝くじで賞品を出すんですが、協賛がとれない場合があります。そこで、助成金公募に応募して、助成金10万をもらうことができました」

住吉さん「福田さんは、九州大学の工学部で専門もエネルギー?」

福田さん「そうです。地域で自分たちが使うエネルギーを担えればいいなと思います。地域がもし孤立しても、自分たちで担えるような社会を、地域から起せたらなと思います。ボクがエネルギーに興味を持ったのは、東日本大震災です。原発がこれからどうなるかわかりませんが、再生可能エネルギーが活用できればいいなと思います。今、最も関心があるのは、バイオマスです」

住吉さん「グリーンエネルギープロジェクトに続いては、九州で大人気の音楽フェス、糸島サンセットライブを立ち上げた林憲治にお話をうかがいます。林さんは、糸島の海が大好きで、海岸沿いにカフェを何軒か出されています。サーフィンを通じて、自然のエネルギーに合せていく生き方を学んだそうです。先週開催された福岡の夏の代名詞とも言える『サンセットライブ』は、今年でなんと23回目。美しい海や、のんびりとした雰囲気から、お客さんはもちろん出演するアーティストもリピーターが多いそうです。このサンセットライブはクリーンなフェスとしても有名なんです」

−糸島サンセットライブのエコ活動−

林さん「夏の海は楽しくて最高なところ、でも、人が集まればたくさんのゴミが残ってしまう。1回目に思った以上の人が集まって、思った以上のゴミが出て、そのとき、自分がやったことはなんだったんだろうて。そこから今のような形に、まだまだ完成形ではないです。袋を渡してゴミを拾ってきたら、ビール1杯サービスみたいに、拾う立場の人になってほしいなと思います。外でイベントしたらわかるんですけど、使い捨て食器がいちばんゴミになります。今はウチが全部食器を所有して、洗浄機で洗って使う。そういうふうにしていかないと、なかなか減っていかないかなと思います」

住吉さん「洗ってまでリユースするというのは素晴らしいことですけど、手間もかかることですよね。糸島サンセットライブでは、4Rというのを推奨しています。Refuse、断る、ゴミを持ち込まない。Reduce、減らす、ゴミになるものを減らす。Reuse、繰り返し使う。Recycle、再利用。エコを地域の音楽フェスに取り入れ、そこに来る若い人たちの意識を高める。大事なことだと感じました。サンセットライブを主催するやりがいはなんですか?」

林さん「やりがい? やっぱりいちばんは、お客さんの楽しんでいる顔を見ることですかね」
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