福岡県・糸島市の『別格』−伊都安蔵里の絶品!−


今週は、福岡県北西部の糸島市にある食の蔵、「伊都安蔵里」をご紹介します。古民家をリノベーションしたような木造の大きな建物の中に、旬の野菜の直売所があり、カフェもあります。まず店長の植原淳也さんに、お店のコンセプトについてお話をうかがいました。

−食の蔵 伊都安蔵里のコンセプトとは−

植原さん「コンセプトは、今と昔をつなぐ、都会と田舎をつなぐ、農家と消費者をつなぐ、家族同士をつなぐ、命をつなぐ。食を通じて、みなさんがたくさんの『ひと』や『もの』とつながってほしいということが根底にあります。糸島というブランドの価値があがっているので、ここが癒しの場、ちょっとした休憩の場になればと思っています。地場の農家の方たちが旬にこだわった『非慣行農法野菜』。農家の方たちから、おすそわけしてもらう『おすそわけ野菜』。耕さず、肥料を使わない『自然農野菜』。どれも数は少量なんですが、愛情がこもった美味しい野菜です」

住吉さん「建物が、古民家のように雰囲気のある場所なんですが」

植原さん「いちばん古いところは、幕末につくられました。もともとは醤油蔵でした。この建物も次の世代につなぐ、という意味があります」

住吉さん「ところどころリノベーションされていて、格好いいですよね。植原店長がおっしゃった『非慣行農法野菜』というのは、要するに旬の野菜しかつくらないということです。『伊都安蔵里』のコンセプトは、すなわち、旬にこだわったセレクト野菜だということがわかりました。さて、次は、パティシエの宮本奈穂さんに、お話をうかがいました。ここ糸島で生まれ育った宮本さん、笑顔が素敵でした。御実家の野菜も、ここ『伊都安蔵里』におさめているそうです」

−パティシエ宮本さんおすすめ! ドラゴンフルーツのスムージー−

住吉さん「御実家が農家でいらっしゃる?」

宮本さん「はい、父も母も、農業をやっています」

住吉さん「どんな作物を育てているんですか?」

宮本さん「お米とお野菜、パッションフルーツとドラゴンフルーツです」

住吉さん「パッションフルーツとドラゴンフルーツは、日本で育っていることも知らなかったくらい、珍しいフルーツですよね」

宮本さん「5年前に、九州大学と一緒にハウスで栽培してからですね」

住吉さん「お父さんはどんな方針で農業をやられているんですか?」

宮本さん「有機肥料と無農薬。お野菜に声かけして愛情こめて育てています」

住吉さん「『元気に育てよう!』とかですか(笑)。生まれ育った糸島は好きですか?」

宮本さん「はい! 海も山もあって、街にもすぐに出られるし、どこか他の場所に住みたいと思ったことはないですね。ひとんちの田んぼでも走り回れるし、お野菜のおすそわけや物々交換もあります。そういうところが魅力だと思います」

住吉さん「このカフェの今のおすすめは?」

宮本さん「ドラゴンフルーツのスムージーです。材料はドラゴンフルーツとバナナとリンゴ、レモン。美容にも効果的です」

住吉さん「ドラゴンフルーツのスムージー、持ってきていただきましたが、ものすごい、ショッキングピンクのスムージーです。色が綺麗で、女子としてはウキウキしますが、いただいてみたいと思います。うん、あ! 美味しい! まろやかな甘みで、酸味もあって、きっと体にもいいんでしょうね、美味しい! 次なる試食は、『あぐり御膳』。説明してくださったのは、『伊都安蔵里』総括部長の田邊麗子さんです」

−旬の食材が盛りだくさんの里山御膳−

住吉さん「こちらはどういうメニューでしょうか?」

田邊さん「糸島の海と山の幸、山菜を中心につくらせていただいています。『里山御膳』と言います」

住吉さん「盛りだくさんで高級幕の内弁当のようです。天ぷらがあり、焼き魚、卵焼き、酢の物、鳥、生春巻き、野菜の煮つけ。どの食材もプリプリして輝いていますね」

田邊さん「まずお魚は鯛なんですが、糸島は鯛の漁獲量、全国で1位なんです。あまり糸島のひとでも知らないんですが、船でついてすぐこちらに来たのをさばいて西京漬けにしています。きゅうりの酢の物は、きゅうりもわかめも糸島産。鳥も糸島鳥の照り焼きです。あとは、さきほどの宮本さんの家からいただいたお野菜の生春巻きです」

住吉さん「すごく贅沢ですね。ここに来ないといただけない」

田邊さん「そうですね。糸島の旬のものを味わっていただきたいと思ってつくった一品です。旬がいちばん栄養価も高いですし、お味もいいですし、何よりもたくさんとれますので。メニューのお野菜は頻繁に変わっていきますね。糸島は、海の幸、山の幸が豊富なんです。山は2体の雷神さんに守られて、お酒も山田錦も美味しいです。海は竜神さんに守られて、海の幸がたくさんとれます。両方ある、豊かな街です」

住吉さん「その糸島の豊かな自然の恵みの集合体、『里山御膳』を試食させていただきました」

−里山御膳を試食、そのお味は?−

住吉さん「では、鯛をいただいてみます。ん〜美味しい。ん〜身がしっとり」

田邊さん「とれたてを船から直送ですので、まだ身の柔らかいうちに漬け込みます」

住吉さん「酢の物は、ん〜美味しい〜。明太子、美味しい! 味が濃すぎないんですね。新鮮な感じがします」

田邊さん「船上で下処理をしてしまうんです。糸島のお醤油、お酒でつくります。キッチンスタッフは、この地区の17名のお母さんたちがやってくださっています」

住吉さん「ひとつひとつの食材に愛情を持って、これはどうしたら美味しくなるかを考えてつくっている感じが、この御膳全体から伝わってきますね」

田邊さん「自分の子供や孫に食べさせたい料理がテーマなんです」

住吉さん「お向かいのはるえおばあちゃんの漬物。きゅうりの輪切りの半透明な感じが綺麗ですが、うわ、なにこれ美味しい! 食べたことがない味です。甘さもあって新鮮で、麹で漬けてあるんですね。御膳をいただいていると、食材に対する感謝の念が湧いてきますね」

田邊さん「ありがとうございます」
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