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『歩いて帰ろう!』

首都直下地震が起きた場合、
1都3県では650万人もの『帰宅困難者』が出ると
政府の中央防災会議が被害想定を出しています。
一般的には、自宅からの距離が20キロを超えると
帰宅困難となると見られています。
20キロ・・・

実は私コガ、4年ほど前に横浜市青葉区の
たまプラーザ駅近くに住んでいました。
半蔵門のTOKYO FMからまさに20キロほど。
電車では25分ほどの距離です。
このときに、防災の日の番組の企画で
自宅まで帰宅訓練をしながらレポートを実施。
半蔵門を朝11時に出発し、歩くこと7時間・・・
災害のときには人が滞留することが考えられる渋谷駅や
246号線は避ける形で大きく迂回したり、
レポートを挟み込んだりはしたものの、
7時間歩き続けてたどり着いた先は
『ようやく』二子玉川駅でした。
電車では15分の距離・・・そこを7時間!!
大地震のときには道路が寸断されていたり、
火災で通行止めになっていたりすることも考えられるので、
実際はもっともっとゆっくりしか進めないはずです。
20キロ以上を歩くというのは、想像以上に大変なこと・・・
身をもって痛感しました。
そして、その大変さは歩いてこそ分かったものです。

11月17日土曜日、
東京災害ボランティアネットワークという団体が主体となって
帰宅訓練を行ないます。
まだ参加者を受付中で、コースは日比谷公園を起点とする4つ。
千葉コース・埼玉コース、神奈川コース・西東京コースがあって、
午前10時に日比谷公園をスタート、
各コースともにゴールは17時頃だということです。

東京災害ボランティアネットワークのスタッフ
長谷川 智也(はせがわ ともなり)さんは
こんなお話をしてくださいました。


 『普段、みんな長時間歩くことはあまり無いので
  いざ電車が止まったと言うときに駅に集まって、
  これからどうしようと悩む人が多いんです。
  そのために、20キロ徒歩帰宅を
  まずは経験してみてはいかがでしょうか、と
  そんな思いでこの訓練を行ないます。

  最初は皆さん、スピードを上げて歩くんですが、
  段々とスピードが落ちて、時間がかかってくるものです。
  また、一人ぼっちで歩くのと大勢で歩くのとでは気持ちが違ってきます。
  なので、今回の訓練ではみんなで声を掛け合いながら歩きます。
  そして、途中の商店街など沿道の方から声をかけられると、
  更に頑張れるものです。
  そんな経験を是非、体験してみてください。
  
  自分の家までの距離って何キロあるのかな、と
  途中まででもいいので経験してみると言うのは
  本当に大切なことなんです!』


訓練は大地震が起きてすぐに家に帰ろう!と
推奨しているのではありません。
出先で大地震に遭遇したら、まずは一旦
近くの避難所や避難施設に移動して、
そこで情報収集をしっかりと行なってください。
その上で、自宅に帰ろう!と決心した場合のために。

歩いてこそ初めて見えるもの・分かることは沢山あります。
ぜひこの訓練、あなたも参加してみて下さい。
家族やパートナーと参加すると、きっと絆も深まると思います!
参加したい!または質問したい!という
お問い合わせはこちらまで。

実行委員会事務局 (東京災害ボランティアネットワーク)
電話 03−3380−1614

http://www.tosaibo.net/