こんにちは、コガです。
このところ、急激にお天気が変わることが多く、
大雨洪水警報が出ることもしばしばですね・・・
都心部では局地的な豪雨になると
『都市型水害』に注意が必要です。
これは本当にヒトゴトではなく、
都心で生活する私たちにとってはジブンゴト。
地震よりも雨はもっと身近だからこそ
ピンとこないと言う方もいるかもしれませんが、
身近だからこそしっかりと備えなくてはいけません。

8月4日から5日にかけて、東京は集中豪雨に襲われ、
豊島区の下水道管で作業をしていた5人の方が
流されて亡くなりました。
さらに、千代田区をはじめとする都内の様々な場所で
浸水や陥没の被害も出ています。
豊島区の事故では、当初、まだ雨が降り出したばかりで、
下水道管の中も水の量はひざ下およそ30センチぐらいだったそうです。
ところが、わずか10分で腰のあたりまで水が一気に増え、
そこに、突然、激流が流れてきて、5人の方は流されたといわれています。

なぜ、現場ではまだ雨はそんなに強くなかったのに、
このような激流に飲み込まれたのか。
実は、今回の下水管は汚水と雨水を一つの管で流す
「合流式下水道」というものでした。
そして、例えば現場ではほとんど雨が降っていないようなケースでも、
周辺のどこかで集中豪雨が起きると、
アスファルトやコンクリートで道路が舗装されているような都市部では、
雨水、下水管に流れ込まざるを得ないため、
あっと言う間に下水道がこのように激流になることがあります。
さらにこの雨水、下水管での処理能力を超えてしまうと、
道路などに溢れて冠水したり、下水管を逆流して
低い土地でなくても浸水したりします。
今回のケースは、まさにそうでした。

これが、私たちが豪雨でいま最も気をつけなければならない、
『都市型水害』です。

では、都市部で集中豪雨に遭遇したら
どうしたらいいのでしょう?

?まずは今後の雨の状況や、
 避難に関する勧告や指示が出ていないかを必ず確認して下さい。
 避難の指示が出ていない場合は、なるべく出歩かない。

?避難の指示が出ている場合は、車は使わず、
 脱げにくく歩きやすい靴をはいて、
 長い棒を杖代わりにして、安全を確認しながら歩きます。
 道路が冠水しているときはマンホールの蓋が外れて
 穴に落ちたり、側溝に落ちたりする危険性があるからです。
 誰か他の人と冠水した道路を避難する際は、
 お互いの体をロープで結び付けるなども有効です。

 ?仮に地下にいる場合は、
 換気扇から水が浸入してくることもありますし、
 扉など、水圧で開かなくなることも考えられます。
 集中豪雨のときには地下から早めに避難する、
 そして地下に行かない。

豪雨災害が増えているいま、このような雨への正しい知識も
是非身につけて下さいね。