2007年05月22日

ようこそ石川県!

3月25日に発生した、震度6強の能登半島地震。
実はまだ2ヶ月すら経っていないんですよね・・・
なんだか凄く前のことのようにも感じますし、
でも被災地は避難生活を送っている方もいて
まだまだ災害の傷跡が生々しく深いという感じもします。
 
そんな中。
大手旅行会社 近畿日本ツーリストが先日、
能登の復興を支援する旅行プランを発売して話題になっています。
この旅行プランの名称はずばり『ようこそ!いしかわ』!
旅行客が減ってしまっている、でも素晴らしい場所の多い
輪島などをめぐるプランなんですが、
でも、ええ!?とちょっと思ってしまいますよね。
能登では倒壊した建物も少なからずありましたし、
亡くなった方も。
そんな場所に、観光旅行!?
プランではツアー客1人当たり旅行代金から
100円集めるのと同時に、
もう100円を近畿日本ツーリストが上乗せして
合計200円、義援金として災害対策本部に
寄付もすることにもなっているのですが・・・
 
本当に、現地を訪れても邪魔にならないものなのでしょうか?!
 
この復興支援プランを組んだ近畿日本ツーリストの
松本佳恵(まつもと・よしみ)さんに、率直に伺ってみました。
 
 『私が一番驚いたのは、被災した翌日には
  営業を再開しているお店などが
  本当に多かったと言うことなんです』
 
松本さんはお話してくださいました。
 
 『近畿日本ツーリストでは、お客さんとは
  旅行商品を購入してくださる方、
  そして現地のホテルや旅館、観光業に携わる方、
  両方が大切なお客様さまで、
  そのどちらかが欠けても成り立たないと考えています。
  だからこそ、大切なお客様である石川の方々に
  私たちに何が出来るのかを考えて、このプランを作りました』
 
能登では観光業が大きな経済活動の一端を担っています。
でも、松本さんがお話してくださるには
いまでは石川県は特に観光施設や観光地を中心に
すっかり元の姿を取り戻しているにも関わらず、
やはり客足は圧倒的に遠のき、
地元の観光業に携わっている方々は
大きな打撃を受けているそうです。
 
現地を訪れて経済活動を行うと言うのは、
実は、災害の復興支援ではとても重要な鍵となります。
元通りに戻った場所には積極的に出かけ、
もちろん楽しみながら、復興の状況を自分の目で確かめる。
それが、ひいてはさらなる復興にもつながるんですね。
 
ちなみに、松本さんがとっておきの情報を
教えてくださいました!
能登はこれから岩ガキが美味しい季節になってきて、
外には流通しない『幻の黄金の岩牡蠣』味わえるそうなんです!
民宿などで、お客さんが注文したときだけ
海女さんが海にもぐって、必要な分だけを獲ってくるというこの牡蠣。
海の中で、表面が黄金に光ることからこの名がついたんだとか!
減少を避けるために、東京などには一切流通させない、
普通の岩牡蠣の2倍もあるということ。。。(じゅるる)
味わいに、是非、行って見ませんか、石川!
投稿者: 古賀涼子
2007年05月04日

女性だからこそ!

GW真っ只中!ですね。
コガは通常営業なので、
ガラガラの局内をいつもよりカジュアルな服で闊歩してます・・・
ふと見回すと、同じように普段よりカジュアルな服の
女性スタッフがいっぱい。
うんうん、みんな同じ考えですよね。

さて、きょうはそんな女性にまつわる話題です。
 
災害が起きたとき、復興支援の現場ではやはり
体力のある男性の姿が目立ちます。
でも!実はそこには女性の存在が欠かせません。
というのも、悲しいお話なんですが
大きな災害が起きたあとは家庭内暴力や
第三者からの性的暴行など
女性がトラブルに会うことが非常に多くて、
そのケアがとても重要になるからなんです。
 
例えば、苛立つ配偶者にささいなことで暴力を振るわれた。
例えば帰宅困難となって家に向かう途中、
倒壊した建物に無理やり引きずり込まれて暴行された。
でも、ただでさえ人も警察も救急も混乱している中、
身に受けた犯罪をなかなか相談できずに
傷と痛みを抱えたままになる女性もいるんです。
本当に酷い!
私も同じ女性として、心から怒りと悲しみを覚えます。
でも、もちろん東京に大地震が起きたら、
それは自分自身に降りかかるかもしれないこと。
では、どうしたらいいんでしょう?
実際、大災害が起きたとき弱者となってしまう女性には
どんな問題が起こると考えられたり、
何に気をつけるべきなんでしょう?
 
そんな事例をまとめたサイトが、先日オープンしました。
『災害と女性 情報ネットワーク』。
 http://homepage2.nifty.com/bousai/index.html
 
これは阪神・淡路大震災を体験した女性グループ
『ウィメンズネットこうべ』が、その経験などを元に作った
女性のためのサイトです。
 
代表の正井さんにお話を伺いました。
すると、阪神大震災のあとに電話相談室を設けたとき
本当に沢山の女性が、
夫や恋人に暴力を振るわれるようになったと
相談の電話をかけてきたそうです。
でも、殆どの女性が、その大変な状況を話した後に
こう言うそうです。
 
 『大地震でみなさんが本当に大変な中、
  こんな家庭内の状況を話す私はわがままでしょうか?』
 
わがままじゃない、と正井さんははっきり仰います。
これも、確実に『被災』の被害のひとつなんですよね。
家が倒壊した、大切な人を失った・・・
被災とは、それだけじゃないということを
今回、私自身深く考えました。
だからこそ、女性としてどんな心構えを
平時にしておかなければいけないのか。
女性のみなさんは、どうかこのサイトでしっかりと
学んで頂ければと思います。
 
いざというとき、信じていた人が変わってしまうことだって
悲しいですが、ありえます。
自分の住んでいる街が突然、犯罪の蔓延る場所になることも。
自分の身と心を守れるのは、自分だけです。
投稿者: 古賀涼子