2007年がいよいよ始まりました。
私が『防災5MINUTES CHECK』で
防災や災害の情報をお伝えするようになって
4年以上が経ちます。
今年も、『分かりやすくすぐに使える情報』を目指して
番組をお届けしていくので、どうぞよろしくお願いします!
 
さて、話は少し巻き戻って、2006年。
毎年、その年が終わるときには
防災5MINUTES CHECKの最後の放送で
『今年は大きな災害もなく過ぎました』と言えたら
どれだけいいだろう、と強く思います。
でも、残念なことに、2006年もまた世界各地で
大きな自然災害がたくさん起きましたね・・・。
 
まず、2月17日にフィリピンのレイテ島で発生した
大規模な地滑り。
2週間続いた大雨によって、一瞬にして土砂が
およそ1000人の命をのみ込みました。
 
そして、5月27日にはインドネシア・ジャワ島中部で
マグニチュード6.3の地震が発生しました。
震源が浅く、直下型の地震だったことと、
石やレンガを積み上げただけの建物が多かったことなどで、
3500人以上の方が亡くなりました。
 
国内でも、おきましたね。
11月7日に北海道佐呂間町で発生したのが竜巻。
9人の方が命を落としました。
続く15日には千島列島でマグニチュード7.9の地震が発生して、
北海道や東北に津波警報が出されたことも
記憶に新しいと思います。
 
そして、これはつい先日、と言ってもいいと思います。
偶然にも、2年前にスマトラ島沖地震と大津波が発生したのと同じ日、
12月26日に台湾南部でマグニチュード6を超える地震が起きて、
2人が命を失いました。
 
でも、そんなニュースも自分には遠いことだし、
災害が起きてもその場で命が助かったらそれでいいよね、と
思っている方も中にはいるかもしれません。
ただ、2年前に起きたスマトラ島沖地震と津波の復興活動を
いまも現地で行なっている、日本赤十字のスタッフ大岩豊さんは
先日、こんなお話をしてくださいました。
 
 インドネシアは非常に地震が多い国で、
 日本と実は置かれている状況は非常に似ている。
 だから、インドネシアでの地震、そして世界での災害を
 国が違う、人種が違う、というのではなく、
 同じ立場にいるものとして捕らえて、
 同じ立場にいるものとして手を貸してほしい。
 
確かに私達は、自国のことになると
義援金や物資や・・・と、支援に力を入れます。
もちろん、これはとても素晴らしいことです。
でも、海を越えたこととなると・・・
どこか、遠くて『他の次元のこと』に思いがちですよね。
大岩さんのこの言葉に、私自身もはっとしました。
ここから何十時間も何千キロも離れてはいるけれど、
同じように地震の恐怖と背中合わせで、
同じように支援を必要としている人がいる。
災害は人事ではないし、明日は自分が被災者になるかもしれない。
そんな現実、胸にしっかりと刻みつけておかなきゃと
改めて思いました。
国や人を超えた災害支援。
あなたも是非、心の片隅に『災害に境界はない』ということ
留めておいてくださいね。