国土交通省が昨年、2007年度の予算編成に向けた
「重点施策」というものを発表しました。
簡単に言うと、2007年度に国交省が
何に重点をおいて取り組んでいくかというものなんですが、
この中には「安全・安心」というテーマで
災害にまつわるものも挙げられています。
中でも一番の注目は・・・
『エレベーターの安全対策』が盛り込まれている点です!
例えば、2005年7月の千葉県北西部地震・・・
足立区の一部では震度6弱も記録したりと
あの地震を体で覚えている方は多いと思います。
私も、あの日はお休みで家にいて、
引っ越したばかりの家で片づけをしていたらぐらぐらぐら!!!
あの揺れは、いまも少し揺れただけで
胸のどきりと一緒によみがえってきます。
あのとき、1都3県ではエレベーターへの閉じ込めが
78件も起こりました。
エレベーターは復旧までにしばらく時間がかかるので、
あのときに中にいらした方は本当に大変な思いをなさったと思います。
そして、災害だけでなく、整備不良などでも
エレベーターの閉じ込めや死亡事故が起きていることも事実です。
そこで国交省は具体的な対策として、2007年度は
閉じ込め・運転休止台数を減らすことや
閉じ込められた場合の早期救出・復旧の対策などに
取り組んでいこうとしているんですね。
 
でも、2007年度になったらすぐに何とかなる、というものではありません。
となると、やっぱりまだまだ、私たちがエレベーターに乗るときには
地震にあったら閉じ込められることをある程度、覚悟しなくてはいけません。
 
では、あなたは・・・エレベーターに閉じ込められたとき
具体的にどう対処すれば言いか、ご存知ですか?
 
 
まず、なにはともあれ第一に。
エレベータに閉じ込められたら、
長期戦になると覚悟して、ハラをくくってください!
そんなことか、と思われるかもしれませんが、これが一番重要なんです。
エレベーターの扉は中からは開かないので、
救助をひたすら待つしかありません。
第2に、体力を温存するために座り込む!
第3に、携帯電話で119番や管理会社に連絡を繰り返す。
ただし、大地震の後は電話が通じないことも多いので
しばらく繋がらないときは第4に、一旦身近な階にいる人に
気付いてもらうのための行動を取ります。
このとき、大声で助けを呼びがちですが、
これは体力を消耗するのでNG!
ドアを叩いてシグナルを外に発信することが一番有効です。
もし、一緒に乗っている人がいるのであれば、順番を決めて助けを求めたり、
停電となって真っ暗な密室で唯一の灯りになる携帯電話のディスプレイを
交代でともしたりと協力し合うといいんですよ。
 
ちなみに、日本のエレベーターは構造上、震動で落下する可能性は
とても低いと言うことです。
無駄な恐怖に怯えず、落ち着いて、長期戦を戦い抜きましょう!
 
さあ、いかがですか?
エレベーターには全く乗らずに生活をしていると言い切れる人以外、
閉じ込めはあなたの身に起こりうる問題です。
次にエレベーターに乗るとき、
『いま、この瞬間にエレベーターが止まったら・・・』と
ちょっと想像してみてくださいね。
そこから、必ず実感が生まれるはずです!