カナダ出張のことを全て書き終わって、これでハミングのことを書けるようになりました!
編集長の写真をアップするのも、なんだか久しぶり♪
カナダのお土産の「メープル・プリッツ」を持ってきたら、とっても喜んでくれました!

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(1週間しか離れてなかったのに、なんだかとっても懐かしかった!
やっぱり番組に帰ってくるとほっとして、みんなから暖かく迎えてもらったのが嬉しかったのでした。)でも、ハチドリ高柳もカナダに遊びに行っていたわけではありません!
(そう見える、とみんなに言われますが。)
向こうで、あの『ハチドリのひとしずく』の挿絵を描いた、カナダの先住民族ハイダ族の、
マイケル・ニコル・ヤグラナスさんにお会いして、インタビューをさせていただきました。
今回は、ハイダ族と自然との関わり方について、お伺いしました。

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(UBC大の人類考古学博物館の地下でお話をうかがいました。相変わらず、優しい方でした♪)


マイケルさんによると、今一番大事なことは、
「全てがつながりあっていて、全てがひとつであること=Oneness」を思い出すこと。
その考え方があるからこそ、自分たちの存在や、生まれることや、尊厳を持って死に至ることや、
もう一度生まれ変わることが許されるのだそうです。
例えば、『ハチドリのひとしずく』の中のクリキンディーも、
燃え盛る森を前に、他の森のほかの木々に逃げることが出来たはず。
それをしなかったのは、クリキンディーは、
自分が他の動物たちや森と「Oneness」であること、
つまり、他の動物たちや森を見捨てることは、自分自身を見捨てることと同じである、
ということを知っていたからだ、ともおっしゃっていました。

マイケルさんは、人間も他の動物たちとひとつであること=Onenessを思い出せば、
人と人が殺しあうことも、環境を破壊することも、なくなるのではないか、と話していらっしゃいました。
「ちょっと極端だけど」と前置きをしながらも、
例えば、渋谷に住んでいる人と、北大西洋の真ん中にいるクジラなどの哺乳類も、
同じPLANETに住んでいるんだから、一緒=Onenessなんだ、ともおっしゃっていました。
そう。そういう考え方が出来れば、地球環境を破壊するなんて行為は、
絶対に出来なくなるはずですよね。
マイケルさんの作品は、常に人間と他の動物が絡まりあった姿が表現されています。
それを見ていると、やっぱり人は、自分だけで生きていくことは出来ないのだ、ということを、
思い出します。
カナダのバンクーバーは、とても住みやすい都会だったけれど、
その根底には、こういった先住民族の教えがあるから、
人々がきちんと、環境に優しい生活をされているのかな、と、その奥深さを感じることが出来ました。
太古からの知恵を大切にして生きる人々。
今こそ、現代人の私たちが、彼らの意見に耳を傾けるときなのかもしれません。


ちなみに、マイケルさんは日本語のHPも持っていらっしゃいます。
たくさんの作品が紹介されていますので、ぜひ一度、ご覧になってみてくださいね!

http://mny.ca/