2007年11月28日

平成の『炭焼三太郎』

今日ゲストにお迎えしたのは、お名前だけで人をひきつけてしまう、
その名も『炭焼三太郎』さん!
「スミに置けないエコ暮らし」をお伺いしようと、お待ち申し上げておりました♪


(素朴で率直なお人柄そのものの三太郎さん。
炭焼きって、ホントに奥が深くて面白いんですって。)

昔は、どこの家庭にも、暖をとるためや煮炊きのためにあった、炭。
それが、燃料革命とともに、ガスや石油にその座を奪われてしまいました。
でも、最近では冷蔵庫に入れて消臭剤にしたり、お風呂に入れて入浴剤にしたり、
お釜に入れておいしいご飯を炊いたり、と、その用途は多岐に渡り、
再びその効用が見直されてきています。
ちなみに三太郎さん、そのお名前はどこから・・・?

「あのね、江戸時代に実際にいた人物からもらったんですよ。
江戸時代は、炭っていうのは高級品で、将軍家や大奥でだけ使われていたんです。
一般庶民は、薪を使っていましたからね。
そんな中、お金持ちのお屋敷ばっかりをねらって、炭を売り歩いて大もうけした炭商人がいた。
それが、炭焼三太郎だったんです。
そしてその三太郎は、大もうけするとそのお金をぜーんぶ、当時の吉原とかで使っちゃうの。
そんな粋な生き方がすごくいいなー、と思って、僕もその名前をいただいたんですよ。」

なるほど。炭って、高級品だったんですね?
そして、現代の三太郎さんはどうしてその道に?

「実家が山を持っていて、炭焼きを元々やっていたんです。
僕は仕事をリタイアして、ちょっと趣味としてやってみるつもりが、
春夏秋冬いつでも出来具合が違うし、失敗もいっぱいするし、でもよく出来たときには嬉しいし、
すっかりはまってしまったんですよ。」

なるほど。炭焼きを語る三太郎さんは、本当に楽しそう!
今では、同じようにお仕事をリタイヤされた団塊の世代の方たちなど、
様々な方が三太郎さんの門戸をたたき、同じようにのめりこんでいかれるのだとか。

「石油とか石炭みたいな化石燃料は、絶対にいつかなくなってしまうじゃないですか。
でも木炭は、木さえ植えておいて、炭を焼く技術さえ習得しておけば、
いくらでも作り出すことが出来る。人間にとって、これほど持続可能な燃料はないですよ。」
と三太郎さん。

確かに、言われてみれば木炭は、木を原料に人間が作り出せる燃料。
次世代の、画期的な燃料として、また見直される日が来るかもしれません!
その日まで、どうぞ三太郎さん、その技術を一人でも多くの人に、引き継いでおいてくださいね!
投稿者: 高柳恭子
今日スタジオにお迎えしたのは、マーケティングコンサルタントでいらっしゃいます、
甲斐徹郎さん!
マーケティングコンサルタント、という肩書きを持っていながら、
「個人住宅における環境共生の実現」に取り組んでいらっしゃるのだそうです。
そんな甲斐さんのお宅は、世田谷のど真ん中にありながら、
樹齢何百年のケヤキの木に抱かれ、緑のカーテンを持つ、
夏でもクーラーが要らない集合住宅、なんだそうです。
それって、一体どういうお家なの?そううかがいたくて、楽しみにお待ちしていました。


(そしていらっしゃった甲斐さんは、なにやらたくさんの道具を持っていらしていて・・・!)

スタジオに登場するや、甲斐さん、
木の板、発泡スチロールの板、そして鉄アレイ(!)を取り出しました。
「さ、編集長と高柳さん、この木と発泡スチロールと鉄アレイを触ってみてください。
どれが一番、冷たく感じますか?」

おっと。いきなりクイズですか?でもオモシロそう♪

そして触り比べてみると、木はなんだかあったかい。
発泡スチロールはあまり何も感じない。
そして鉄アレイは、圧倒的に冷たい!

そう答えると、甲斐さん、ニヤリ。
「じゃあ、この電子温度計で測ってみましょう。」

結果は、なんとすべて同じ温度!!
だって、触ったときにこんなに温度が違う感じがするのに!

「つまりね、全ては熱伝導率の問題なんですよ。
鉄は、熱伝導率がすごくいいから、すぐに手の温度が向こうに伝わってしまう。
それで、手のほうは冷たく感じてしまうわけなんですね。
要は、たとえ同じ温度でも、『体感』によって、人々はこれだけ違いを感じてしまうんです。
それを利用したのが、『体感』を追求することで生まれる、心地よさなんです。
風や植物、太陽を利用すると、たとえ温度が高くても『体感的に心地いい』家が建てられる。
それが、僕が今住んでいる、緑に覆われた家なんです。
夏でも、緑が太陽をさえぎってくれますし、心地よい風が吹いて、本当に気持ちいいですよ。」

写真を拝見すると、それはそれは素敵でオシャレなマンション!
こんな素敵なお宅が、そんなにエコなんて・・・!

「要はね、自分がどれだけ快適かってことを追求していけばいいんですよ。
我慢するより、細胞が喜ぶようなエコを追求していくと、エゴに見えるかもしれないけど、
結果的には絶対に地球に優しいものにたどり着く。
コンクリート打ちっぱなしで、窓ひとつないような家よりも、
緑に囲まれて、大きな窓からそよそよと風が吹いてくるような家のほうが、
誰でも気持ちいいな、と思うでしょ?
それを素直に追求していけば、絶対にエコものになるんです。
エゴ・エコで、いいんですよ。」

さすが、この辺がマーケティングコンサルタントで要らしたご経歴だな、と納得してしまいました。
自分の気持ちよさを追求していいなんて!
そしてそれがちゃんと、地球のためになり、利益も生まれる。
そんな手法が、もっともっとエコ界にも広がって行ったらいいのに!と感じてしまった、
ハチドリ高柳でした。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

平和のピースサイン

今日ゲストにお迎えしたのは、ミュージシャンで参議院議員でもいらっしゃる、喜納昌吉さん!
以前、スペイン坂の『Hummingbird』にもご出演いただいて、
そのときからのご縁なので、とても楽しみにしていました。


(相変わらず、とても熱くて、そして優しい喜納さん。
この一本指のピースサインは、平和のサインなのだとか。
「Vサインは、2本指で勝者と敗者を分けてしまうからダメ」なのだそうです。)

『花〜全ての人の心に花を〜』のヒットで、あまりにも有名な喜納さん。
環境問題に関するメッセージも、発信し続けていらっしゃいます。
そんな喜納さんの目には、今の地球ってどんな風に映ってるのでしょうか?

「もうね、今は地球が悲鳴を上げているように思いますね。
よく、この地球上で、人間ってガン細胞にたとえられますけど、
ガン細胞ってね、寄生した相手を食い尽くして殺した後に、自分も死んでしまうんですよ。
つまり、人間は地球を滅ぼした後に、自分たちも死んでしまう運命にあるわけですよね。
だから、今のように地球を破壊するような活動は、今すぐやめなくてはならないんですよ。」

喜納さんの言葉は、率直で胸に響きます。
思わず、言葉もなく黙り込んでしまった編集長と私に、喜納さんは続けます。

「よくみんな、『かけがえのない地球』っていう言葉を使うでしょ?
でもそれって、僕に言わせればとてもおこがましい話なんですね。
『地球にとって、人間はかけがえのない存在か?』
それを考えなくちゃいけないときに来ているんですよ。」

・・・・・・・・・・・・。
確かに、人間にとって地球はかけがえないけど、
地球にとって人間って、絶対にかけがえなくないですよね・・・。
その言葉の重さに気づいて、呆然としてしまいました。

そして今、喜納さんが一番大事だと思っていることが、植林などをして緑を増やすこと。
「CO2を排出し続けているんだから、それを吸ってくれる緑を、とにかく増やさなくちゃ。
水があって空気があって緑があって生物がいて。そんな惑星は、地球だけなんですよ。
もしも宇宙に、ほかにもそんな惑星があったら、そこにも植林して緑を増やさなきゃ!」

冗談とも本気ともつかない口調で、喜納さんは強く訴えてお帰りになりました。
編集長はその後もしばらく、「宇宙で植林かぁ・・・。」と、つぶやいていました。

でも、ホントに私たちは、そうやって生物が生息できる奇跡の星に住んでいるのだということを、
もっともっと肝に銘じなければいけないですよね。
喜納さんの熱いメッセージに、そんなことを感じたハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
今日スタジオにお越しいただいたのは、
有限会社カルティベイトカンパニー〜人と自然の研究所〜代表の野口理佐子さん!
「ビオトープ」って、最近よく言葉では聞きますが、
実際のところは何なんだろう?と思っていたので、そのお話がうかがえるとあって、
楽しみにしていました。


(いらっしゃった野口さんは、『ビオトープ管理士』という資格もお持ちです!
そんな資格があったことさえ、ハチドリ高柳、恥ずかしながら存じませんでした・・・!)

番組が始まって、まずは開口一番、基本的な質問から。
「ビオトープって、何ですか?」
これにはさすがの野口さん、くすり、と笑いながらも、優しく説明してくださいました。

「ビオトープって言葉は、ドイツ語で『bio(命)+topes(場所)』。
つまりは、『命のある場所』=生物が生息している場所、全てのことを指すんです。
今、ビオトープ、というと、なんだか人工的に作り出された、池があって木があって、
そこにカエルとかトンボとか生物を繁殖させて、っていうイメージがあるようですが、
例えば、川とか海とか山とか森とか、生物がいる場所は、ぜーんぶビオトープなんですよ。」

なるほど。そしたら、この地球上は全て、ビオトープってことになりますね?

「その通りです。地球は全体で、大きな大きなビオトープなんです。
そしてその中で、どうやって他の生物たちと仲良く共存していけるかを考えていく仕事、
それがビオトープ管理士、という仕事です。
この資格を取るには、生態系などのお勉強をしなければいけませんが、
一度きちんと勉強することで、なぜ雨が降るのか、とか、なぜ風が吹くのか、とか、
基本的な自然界のことが系統立てて理解できて、とても楽しいんですよ。」

中学高校のとき、理科も生物も常に赤点ギリギリだったハチドリ高柳にとっては、
それは今一番勉強が必要な分野かもしれません。しかも、オモシロそう!

「面白いですよー。例えばね、カエルってどこに住んでるか知ってます?
水辺、って思っている方も多いと思うんですが、実は主に山に住んでいるんです。
そして、産卵のときにだけ、水辺にやってきて卵を産むんですよね。
だから、その山と水辺の間に、一本でも道路が通ってしまったら、
カエルは産卵に行けなくなってしまう。また、おたまじゃくしから帰った子ガエルたちは、
住むための山に行くことが出来なくなってしまう。
そういうことをきちんと知った上で、道路をもし通すならどこにしたらいいか、
考えていかなくちゃいけないんです。
人間だけが、この自然界を自然でなくしてしまう可能性を持っているのですから。」

なるほど・・・。カエルが産卵のために道路を渡れないかも、なんて、
考えてもみませんでした。
でも確かに、人間はそうやって、多くの生物たちの生態系を壊してしまってきたんですね。
私も、もっともっと勉強して、もっともっと他の生物と仲良くなりたい。
そんな風に感じた、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

JAZZYな夜♪

今日は、「Daily Planet&Hummingbird」始まって以来、初めての外スタジオからのオンエア!
六本木の新名所『東京ミッドタウン』にある「ミッドタウンスタジオ」からの生放送となりました♪
なぜかというと、今回初めてのクリスマスを迎える東京ミッドタウンの、
ツリーの点灯式が行われたからなんです!

夜景やイルミネーションが大好きなハチドリ高柳、
もうウキウキワクワクしながら、ミッドタウンに向かいました。
すると!


ミッドタウン周辺の道路の街路樹は、こーんなに美しく飾られていました!
オレンジ色の暖かい光が一番好みのワタクシ、大興奮でツリーを探しました。
すると!!


ツリーは「KIRIKO TREE」と名づけられたとおり、江戸切子のような印象。
冬に向かう冷たい空気の中、あえて涼しげな色合いのツリーはとても新鮮でした。
でも、ちょっと離れて見ると、透明感があってとてもロマンティック♪きれ〜い!!
木を使うのではなく、ガラスで出来ているのが、また新しいですよね。
時間によって色が変わるので、それもキレイでした。

そして、スタジオゲストにお迎えしたのは、そのちょっと前まで、
ミッドタウンスタジオの目の前でライブを行っていた、JAZZシンガーのAKIKOさん!
ずっと前からAKIKOさんの歌声がとても好きだったハチドリ高柳は、
お目にかかれてとても嬉しかったのです♪


(長ーいまつ毛がとても女性らしいAKIKOさん。でも歌の印象とはちょっと違って、
すごく気さくでさばけた感じの、姉御肌な女性でした♪)

AKIKOさんが気をつけていらっしゃるのは、肩にチカラを入れてギチギチに「エコ!」と、
がんばりすぎないこと。
やっぱり自分が気持ちよくないと、続かないからなんだそうです。

「特に女性は、『自分が快適か』ということに敏感なんだと思うんですよね。
だから、いくら地球のためによくっても、自分が我慢しなきゃいけないってことは、
結局続かないと思うんです。
私がやっているのは、自分が身に付けるお洋服を洗う洗濯洗剤とか、
手に触れる台所用洗剤とかを、『自分の身体に優しい』モノに変えること。
でも結局それって、『自分の身体に優しい=地球に優しい』ってことになって、
結果的にエコになってるんですよね。」

ふんわりと微笑みながら話してくださるAKIKOさんは、
とても心地いいエコを、ご自身でも楽しんでいらっしゃるご様子でした。

そう。無理することは続かない。
実はAKIKOさんと同じ洗剤を使っていることが発覚したハチドリ高柳、
打ち合わせの段階から意気投合しちゃったりしながら、
こんな風にやわらかくエコを実践できる素敵な女性が増えていったら、
きっと地球ってもっともっと住み心地のいい惑星になるんだろうな、なんて感じてしまいました。

それにしても、この冬の東京ミッドタウンは本当にきれいです。
機会があったら、ぜひお出かけになってみてください!
ちなみに、「Daily Planet & Hummingbird」では、12月17日(月)〜25日(火)まで、
再びミッドタウンスタジオからの生放送をお届けします。
素敵な方たちのライブなどもお送りしますので、お仕事帰りに、ぜひ遊びに来てくださいね♪
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

未確認神秘動物!

『UMA』という言葉、ご存知ですか?
ユーマ、と読むんですが、これ、
『Unidentified Mysterious Animal(=未確認神秘動物)』の略なんだそうです。
今日はこの、『UMA』の研究に生涯をささげていらっしゃる方をお招きしました。
『UMA』研究家でいらっしゃいます、天野ミチヒロさんです!


(天野さん、なんとツチノコの模型を持ってきてくださいました。
もう編集長の、はしゃぐことはしゃぐこと!)

『UMA』。
見つかっていないからこそ、「Unidentified=未確認」なのですが、
それって、実際のところ本当にいるんですか?いるとしたらどれくらい??
矢継ぎ早の質問にも、天野さんはゆったりと答えてくださいます。

「うーん。僕が認識しているだけでも200種類以上はいると思いますね。
でも、本当に残念ながら、僕はまだひとつも見たことないんですよ。
UMAってやっぱり、野生のカンがとても鋭いんですよね。
だから僕みたいなのが、『絶対見つけてやる!』っと思って近づくと、
その想いの電波みたいなのを感じて、逃げてしまうんですよ。
だから、これまでのUMAの発見情報なんかを見ていると、
ほぼ全部が普通のおじさんやおばさんで、『たまたま見てしまった』という人ばかりなんです。」

200種類って、結構ですよね。。。
じゃぁ、とりあえず日本で一番有名なUMA,『ツチノコ』って、本当にいるんですか??

「僕は絶対にいると思いますね。目撃情報が、同時多発的にとても一致しているんですよ。
ただ、ひょっとするともう絶滅してしまったかもしれないな、という危惧は持っています。
1990年代以降、目撃情報が全くなくなってしまったからなんです。
ツチノコは、キレイな水辺が生息場所なんですが、もう日本には、
キレイな水辺がなかなか残っていませんからね・・・。」

天野さんは、とても寂しそうにおっしゃいました。
でも、私もショックです!ツチノコが、ホントはいたのにもう絶滅してしまったかもしれないなんて!
しかもそれが、水辺がキレイでなくなった、という環境破壊が原因だからだなんて!!
こんなところにも、人間の生活が影響を及ぼしていたんですね・・・。

でも、少し前まではオカピやゴリラも、『UMA』といわれていたわけですし、
発見してみたら、単に「絶滅に瀕している、珍しい野生動物」かもしれないわけですよね。
だからこそ、私たちが環境などを守っていかなければ、本当にUMAのまま、
人知れず絶滅してしまうかもしれないのです。
そのことを肝に銘じて、UMAをUMAのまま終わらせない、
という姿勢が必要なのではないかな、と感じた、ハチドリ高柳だったのでした。
あー、それにしてもツチノコ、見てみたいなー。。。
投稿者: 高柳恭子
今日スタジオにお越しいただいたのは、NPO法人ビーグッドカフェ、
エコビレッジ国際会議制作担当の、宮内朱美さんです。
フランスに住んでいらっしゃったご経歴もお持ちで、オシャレでとても可愛い女性でした♪


(ずっと社会に夢や希望を与えるような仕事がしたいと思っていた、と語ってくださった宮内さん、
今は、とってもヤリガイがあって幸せなのだそうです♪)

「エコビレッジ」。この番組でも何度か取り上げたことがあるテーマですよね。
「エコロジカルビレッジ」の略で、「環境と共生する村」を意味しています。
例えば、有名なのはオーストラリアの『クリスタルウォーターズ』というエコビレッジ。
ここでは、81世帯220人が、電気やガスはほとんど使わず、ゴミもほとんどない、という、
パーマカルチャーな生活をおくっていらっしゃいます。

そしてその、エコビレッジについてもっと知りたい、という方たちのために、
今回日本で開かれるのが、『エコビレッジ国際会議』というわけ。
宮内さんは、その制作を担当なさっています。

「やっぱり現代社会って、隣同士に住んでいる人たちがお互いに助け合ったりする意識が、
薄れてきている気がするんですよね。また、マンションなどで一人で暮らしていると、
ゴミも結構出たりするし、どうしても環境負荷が多くかかってしまう。
私たちが考える『エコビレッジ』って、都会でも田舎でも、お互いに支えあう社会作りと、
エコロジカルなシステムで、環境負荷を低くするコミュニティのことなんです。
それは、別に田舎暮らしをしよう、とか、昔の生活に戻りましょう、ということではなく、
もっともっと新しくて、楽しいものなんです。」

宮内さんは、熱心に説明してくださいます。
でもやっぱり、エコビレッジってどこか地方の、山の中にあるイメージが・・・。

「そんなことないですよ。近いところでは、神奈川県の鶴川にあるマンションが、
エコビレッジ的な生活をなさっています。
そこの方たちは、まずそういう生活をなさりたい方たちが集まって、
マンションの建設から立会い、様々な試行錯誤の結果、自分たちが一番心地いい空間を、
作り出したんですよね。
今は、普通にサラリーマンをされている方なんかが、
自分の家、というプライベート空間は守りつつ、共有部分でお野菜を作ったり、
ゴミはコンポストで有機肥料にしたり、そんなエコな生活を楽しんでいらっしゃいます。
私も見に行きましたが、木のぬくもりがすごく残った作りになっていて、
本当に素敵なマンションですよ。」

これには、私も編集長もビックリしてしまいました。
そんな都会で、サラリーマンなどの普通の生活をおくりながら、
エコビレッジ暮らしが出来るなんて!
ひょっとしたら、私たちが思うよりもずっと、エコビレッジって進化しているのかもしれませんね。
しかも、自分ひとりでがんばるより、マンションの人たちみんなで協力した方が、
絶対にうまくいく!

かなり興味がわいてしまった私と編集長、番組が終わってから、
「鶴川、ちょっと見に行ってみる?」なーんて、話をしてしまったのでした。
「エコビレッジ」。
これからの生活の、キーワードになるかもしれません。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

東京の海で泳げる?

今日は、ちょっと夢のようなお話をしてくださる方をお招きしました。
「東京の海を、泳げる海に!」という活動をなさっている、NPO「海塾」代表でいらっしゃいます、
榎本茂さんです。



実は釣りの名手でもあって、その世界ではとても有名な榎本さん。
『Hummingbird』にゲスト出演していただくにあたって、事前にハチドリ高柳を、
東京は竹芝の海に、案内してくださいました。
小型のボートに乗せていただいたのですが、榎本さんから、
「意外に水、澄んでいません?」といわれて、覗き込んでみてビックリ!
竹芝の運河の水なんて、もうヘドロで真っ黒でドロドロで・・・なんて、
失礼ながらも思い込んでしまっていた私だったのですが、船から身を乗り出すと、
もうすぐそこに、ボートエンジンのプロペラがきれいに見えるほど、お水はとてもクリアなのです!

えーーーっ!!とのけぞって驚く私に、榎本さんはニコニコ、嬉しそうに話してくれました。

「そうなんです。汚かったのは、戦後の経済成長期に、このような運河沿いには、
たくさん工場や倉庫が作られて、その排水で、運河の水が汚れてたんですよね。
でもそれから40年かけて、東京都では下水が100%完備されて、
今の東京の海は、ビックリするほどきれいになって、魚もたくさん戻ってきてるんですよー。」

例えば、私たちがお寿司で食べる、スズキ。
竹芝の運河にも、たくさん住んでいるのだそうです。

「そうなんです。魚が十分住めるまでには、水質が改善されているんです。
でも、やっぱりまだまだ、泳ぐってとこまではいってないんですよね。
だけどそれも、時間の問題だと思ってますよ。」

榎本さんがおっしゃるには、東京の海の汚染の70%は、私たちの家庭から出る、
生活排水が原因なのだとか。
つまり、私たち一人ひとりが気をつけることによって、東京の海はあと70%、
きれいになるんです!
そのためにはまず、キッチンなどの排水溝に、汚れた水を流さないこと。
例えば、マヨネーズがついたお皿や油のついたフライパンなどは、
一度キレイに紙で拭いてから洗うように心がけたり、
少しでも環境に優しい台所洗剤を使ったり、できることはたくさんあるのです。

榎本さんは、
「今、東京はオリンピックを招致しようとがんばっていますよね。
今から僕たちが少しずつがんばれば、オリンピックが開かれるまでに、
トライアスロンの水泳は東京湾で、なんてことが可能になるかもしれないんですよ。」と、
素晴らしいお話を聞かせてくれました。

そっか!
東京って、世界の中でもすごく素敵な都会だけど、その海で泳げるとなったら、
本当に世界中に自慢できる都市になりますよね。
そんな日を夢見て、自分に出来ることを少しでもしていきたい、と思った、
ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

風が奏でる音楽♪

今日のスタジオにお迎えしたのは、各地のフェスティバルではもう知れ渡った存在、
「岡野弘幹with天空オーケストラ」の、岡野弘幹さん!
レインボー2000やフジロックなどで、そのパフォーマンスをご覧になった方も、
多いかもしれませんね。


(とても物静かな印象の岡野さん。でも音楽について語るときは、熱いものがほとばしります。)

岡野さんといえば、世界の民族楽器、自然音、デジタルサウンドを融合した作品作りで、
特にヨーロッパやアメリカで高い評価を受けていらっしゃいます。
中でも特徴的なのが、1000個のオリジナル風鈴を使って「自然が奏でる音」を、
地球に奉納する、という活動。
南武風鈴を1000個もつるすと、どんな音がするのかしら、と思っていたら、
その音を収録したCDを持ってきてくださいました。

「自然の森の中に風鈴をつるすでしょ。そうすると、風で木が揺れるのと風鈴の音色が、
そのうち共鳴してくるんですよ。ホントに、地球が奏でている音、という感じがしましたね。」

確かに、耳をすませると、風鈴の音の後ろに、
木々のざわめきや葉が揺れる音も収録されていて、地球の呼吸のような感じ。
風が奏でる音って、こういうことなのだわ、と実感しました。

また、日本の伝統楽器で音楽を奏でることが多い岡野さん、
「日本の伝統楽器って、たどっていくと世界中の民族楽器にルーツがあることが多いんです。
例えば三味線は、モンゴルでヤギの乳をかき回すときに使った大きなおしゃもじに、
弦を張った、現地の昔の楽器に似ている。そういうことを考えると、日本の音楽って、
世界中の様々ないい音楽や楽器を、上手に取り入れて完成されているんですよね。
日本人のDNAって、そういう異文化を上手に取り込めるように出来ているんだと思います。」

えーっ?そうなんですか??
三味線なんて、絶対に日本独自のものだと思っていました。
でも、もし日本人がそういうものを取り入れるのが上手なんだとしたら、
それはとってもいいDNAですよね。
これからも、様々な文化を取り入れつつ、自然とうまく共存していけたら、
日本って、とても素敵な国になりそうですね。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

発明王のエコ!

今日スタジオにお越しいただいたのは、「発明家」でいらっしゃる、藤村靖之さん!
電気を使わない『非電化製品』の普及に取り組んでいらっしゃいます。


(現れた藤村さんは、白いおヒゲがいかにも「発明家」といういでたちでいらっしゃいました♪)

『非電化』って、ちょっと耳慣れない言葉ですよね。
でも藤村さんの発明を拝見すると、『非電化』の冷蔵庫に洗濯機、クーラーに除湿機、と、
電気がなくては絶対に無理そうなものばかり。
ちなみに、例えば『非電化冷蔵庫』というのは、放射冷却を利用して冷水を作り、
それで中のものを冷やす仕組みになっているのだとか。
そういうものを発明すれば、例えばモンゴルの遊牧民も、
冷蔵庫を使った生活が出来るようになる、というわけなのです。

「日本では電気を使える状況が当たり前だったりしますけど、
途上国ではまだまだ、電気が通っていない場所も多くありますよね。
そんな地域の人は、『非電化』のものを開発してあげれば、
電気を使いたくても使えない人たちに、少し便利な生活を提供してあげられますし、
何より、電気をそれほど使わなくていい生活っていうのは、環境にも優しいですよね。」

そんな藤村さんには、世界中から「発明依頼」が殺到!
今や、世界中を飛び回って、「発明」して歩く生活をなさっています。
でも、藤村さんがなさるのは、あくまで「環境に優しい」発明ばかり。

「だけどね、例えばこの間ナイジェリアに行って、
オレンジジュースの工場を作ってきたんだけど、
最初は向こうの人たちが、『ハイテクのカッコイイ工場が欲しい』って言うわけですよ。
反対に、私が提案したのは、全部人の手でやるような、とてもローテクで、
だけどエコな工場。これだったら雇用も増えるし、環境にもいいので、
結果的に、必ずその国のためになるはずなんですよ。
だから、一生懸命説得して、最後には住民が納得してくれた。
そんな時、やっぱり嬉しいな、と思いますね。」

なるほど。いくら藤村さんが環境にいい発明をしようと努力していらしても、
例えば途上国だと、それがまだまだ受け入れられない場面もあるのかもしれませんね。
でも、それもハチドリのひとしずく。
少しずつでもいいから、何とか住民を説得して、このままの活動を続けてほしい。
そんな風に感じた、ハチドリ高柳でした。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月28日

雨水の恵み

しとしととほんの少し雨が降る、今日のスタジオにお迎えしたのは、
「ドクトル雨水」の異名をとる、村瀬誠さん!
ご本業は、「墨田区環境保全課主査」でいらっしゃいます。


(実は村瀬さん、世界各国で『Dr.Rain Water』として、超☆有名なんですよ。)

実は2年間の島暮らしをしていたハチドリ高柳、島では雨水を飲んで生活していたので、
雨水利用については、他人事とは思えません。
でもそもそも、どうして村瀬さんは「雨水利用」を推進なさっているのでしょうか?

「実は25年ほど前、保健所の職員だった頃、墨田区の両国界隈は大雨が降ると、
たびたび洪水が起きたんですね。しかも下水に雨水が入ってあふれてしまうから、
非常に不衛生な水が、街全体を覆ってしまう。これを何とかしたかったんです。」

そこでドクトル雨水こと村瀬さんは、地下に巨大な貯水タンクを設置し、
大雨のときにそこに水を誘導することで、洪水が防げるのではないか、と思いつきました。
そのときに目を付けたのは、両国国技館。
実は国技館の地下には大きな貯水タンクがあり、普段はあの大きな屋根で雨水を集め、
それをポンプアップして館内のトイレや冷房に利用しているんです!
お相撲を見に行ったことがある方なら、ひょっとしたら雨水を使っているかもしれないんですね。

「雨水は、『流せば洪水、貯めれば資源』です。日本はとても雨に恵まれている国だから、
それを使わない手はないですよ。」
結果的に、今や墨田区は、雨水利用の世界的先進地として、
国内外から熱い注目を集めています。
そして国内ではそんな活躍をなさった村瀬さん、次なる目標は世界各国での雨水利用です。

「例えば、温暖化によって大規模な洪水が予想される国、バングラデシュ。
人口密度が世界で一番高いから、その被害も甚大になると予想されていますよね。
でもあの国の地下水は、くみ上げたときから天然のヒ素に毒されていて、飲めないんです。
だから、各家々を回って、屋根の上に雨水タンクを付ける活動を始めました。
それが完成すれば、みんなが安心して飲み水を確保できるわけですよ。
雨水ってね、飲んだら甘くておいしいんですよ。
でも一方で、地球上の65億人のうち、11億人は安全な水を確保できないでいる。
そんな現状を、一刻も早く変えたいですね。」

「ドクトル雨水」=村瀬さんの願いは、本当に真摯なものでした。
確かに、私がいた島では甘くておいしい雨水を普通に飲んでいたけれど、
そんな国は少ないのかもしれません。
それに、雨水を飲めるってことは、その周りを取り巻く空気が、キレイだってこと。
例えば私たちが空気を汚してしまったら、風向きによっては、
そのせいで雨水を飲めなくなってしまう地域も、出てくるかもしれません。

少しでも早く、世界中の人に安全な水が行き渡ることを祈りつつ、
環境問題って、本当に全てがリンクしてつながっているんだな、と深く感じた、
ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
今日スタジオにお迎えしたのは、女優の吉本多香美さん!
美しい女優さんがいらっしゃるとあって、編集長もちょっとご機嫌です♪


(そしていらっしゃった吉本さんは、ほとんどお化粧をしていないのにホントにきれい!
くっきりした大きな瞳をキラキラさせながら、一生懸命お話してくださるのが印象的でした。)

吉本さんが、とにかく魅かれているのがアフリカ。
でも、それって女優さんが好んで訪れるには、ちょっと野性味が強すぎやしませんか・・・?

「実は初めてアフリカを訪れたのは、15歳のときなんです。
父に連れられて、大自然の中でキャンプ生活を体験しました。
そのときに、目の前を野生動物たちが歩いていたりするのを見て、
なんて素晴らしい土地なんだろう!って心が震えるほど感動したんです。
それが私の、原体験になっている、といって間違いないでしょうね。」

その後もアフリカには引かれ続け、今ではアフリカの伝統楽器・ジャンベを演奏したり、
アフリカンダンスを習ったりされています。
最近も、アフリカの少数民族の村に、伝統のダンスを習いにいらしたとか。
やっぱり、現地に行くと見えてくるものって色々あるんでしょうね。

「そうですね。向こうの人たちって、物質的には決して豊かじゃないのかもしれないけど、
ものすごく笑顔がきれいだし、本当に心豊かに生きている感じがするんです。
人間、特に先進国に暮らす人たちって、自分たちが便利な暮らしをする、という理由だけで、
自然のあるべき姿を変えてしまったり、危険な物質を生み出してしまったり、
環境を破壊してしまったり。
でもそれは、「人を殺しちゃいけない」って言うことと同じくらい、
絶対に絶対にやってはいけないことだと思うし、
地球にとって取り返しがつかないことだと思うんです。
私は、大好きなアフリカの人たちの笑顔や生活を守るために、
環境を守る活動は、ずっと続けていきたいと思います。」

そう語る吉本さんは、地球に暮らす生物の一部として、
自分の居場所をしっかりとつかんでいるように見えました。
こんなに可愛かったら、そして日本で何不自由なく暮らしていたら、
そのまま流されて楽な生き方をしてしまうことだって出来るのに、
素晴らしく地に足をつけた考え方をしているな、と、ハチドリ高柳は感動してしまいました。
これからも、吉本さんのご活躍、陰ながら応援させていただきたいと思ってしまいました♪
投稿者: 高柳恭子