へこみにへこんだ武田先生とのトークから一夜明け、今日こそはエコ推進をがんばるぞ!と、
決意も新たに望んだ、今日の『Hummingbird』。でも、今日のゲストも手ごわいぞ・・・。
東京大学の教授でいらっしゃいます、渡辺正先生です!


(そして、もう結果はわかりますよね。ハチドリ高柳、惨敗です。。。えーーんっっ!!
またもや嬉しそうな編集長と渡辺先生・・・。くやしーい!!)

今日は昨日のリベンジを果たそうと、鼻息フンフンでオンエアに挑んだハチドリ高柳。
今日は渡辺先生が、「京都議定書のウソ」を教えてくださる、ということで、
色々勉強して望みました。

ちなみに、改めてもう一度おさらいしておきますと、
京都議定書とは、1997年12月、気候変動枠組条約の目的を達成するため、
京都で開かれた第3回締約国会議(COP3)にて採択された議定書のことです。
先進諸国に対して、2008年〜2012年の間に、1990年比で、
温室効果ガスの削減が数値として義務づけられました(日本は6%)。
日本を含む140カ国と欧州共同体が締結し、2005年2に発効しています。
日本での取り組みは、「チームー6%」などと言われ、
国内様々なところで、CO2などの削減努力が行われていますよね。

「その京都議定書に、一体何のウソがっ?」と詰め寄るハチドリ高柳に、
「あんなものね、守ろうと必死になってるのは、日本だけですよ。」と、渡辺先生ニヤリ。

え?確かにアメリカは離脱したけど、まだヨーロッパ各国は締結しているし、
世界中でみんな、がんばってるはず!
EUはー8%でしょ、カナダはー6%でしょ・・・、と、削減目標を思い出していると、
「カナダは4月に離脱しましたよ。それからEUは、締結段階で目標を達成していますよ。」と、
渡辺先生はまたもニヤリ。

えぇっ?カナダが離脱?それにEUが、締結段階で達成って、どういうこと??
動揺を隠せないハチドリ高柳に、渡辺先生は丁寧に説明してくださいました。

「あのね、京都議定書って取り交わされたのが1997年でしょ?
なのに、どうして『1990年比で』、なんですか?
普通はちょっと先の『2000年比』、とかにするでしょう。
1990年ってね、東西ドイツ統合の年で、
EUのCO2排出量は一時的に、爆発的に増えたんですよ。
そしてその翌年からまた落ち着き始め、1997年までには、もう10%くらい減らしてる。
つまりEUは、京都議定書締結時点で、すでに排出量削減目標を達成してるんです。
だからEUは、削減目標の設定に積極的だったんですよ。
もう自分たちは、何もしなくていいから。
それを、日本はまんまと飲まされちゃったんですねー。
アメリカもカナダも離脱。EUは達成済み。ロシアの削減目標は0%。
今、がんばってるのなんか、日本だけですよ。」

・・・・・・・・・・・・・・げっ。。。

もう、何が本当なのかわからなーい!
京都議定書にそんなカラクリがあったなんて!!
もう一度、詳細に内容を調べてみなくっちゃ、と思い直した、ハチドリ高柳だったのでした。
あぁ、白髪がはえそう・・・。
投稿者: 高柳恭子
2007年11月04日

ハチドリのピンチ!

今週の『Hummingbird』は、ハチドリ高柳のピンチWEEK!!
TOKYO FMがスペシャルウィークということで、ハミングもスペシャル。
普段、私たちが「エコの常識」と思っている事実を覆す持論をお持ちの、
教授方、先生方をお迎えします。
ということで、初日の今日は、以前にもゲストに来ていただいて、
そのときにハチドリ高柳をコテンパンにやっつけてくださった(!)、
中部大学教授で工学博士でいらっしゃる、武田邦彦先生!!
「環境問題は、なぜウソがまかり通るのか」という衝撃的なタイトルの著書の第2弾、
その名も、「環境問題は、なぜウソがまかり通るのか2」を、
お出しになったばかりでいらっしゃいます。


(結局、今回もハチドリ高柳は完敗!見てください、武田先生と編集長のこの嬉しそうな顔!!)

前回お越しいただいたときも、
「ペットボトルのリサイクルは、ペットボトル1本につき、3本分の石油が必要になるから、
リサイクルはしないほうがエコ!」
という、衝撃の持論を展開してくださり、
日々リサイクルに励むハチドリ高柳を、ショックのどん底に突き落とした武田先生。
今回は、「バイオ燃料はエコじゃない!」という、新たな衝撃の一撃を、
高柳にお見舞いしてくださいました。

「だ、だって、石油に代わる新たなエネルギーとして、今注目されていてっ、
サトウキビとかっ、トウモロコシとかっっ」と、しどろもどろの私に、
涼しい顔で武田先生はひと言。
「だって、作物の作付面積は変わらないんですよ。だからブラジルで小麦畑が減って、
トウモロコシ畑ばっかりになっちゃったから、日本で讃岐うどんが値上げになったでしょ?」

そ、それはそうですが、で、でもっ、バイオ燃料はCO2も出さないし、石油も使わないしっ、と、
必死の抵抗を試みるハチドリ高柳を、武田先生は若干哀れみを含んだ目でご覧になりました。
「だってね、作物は作るときに膨大な石油が必要なんですよ。
だから、燃料として車を走らせるときには石油を使わないけど、
作るときに十二分に使っちゃってるんです。ちっとも資源の節約にならないんですよ。
しかも、世界には飢えている人が8億人います。そして、世界中にある車は8億台。
アナタは、トウモロコシでできたパンを、飢えた人に食べさせるんですか?
それとも、クルマに食べさせちゃうんですか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ハチドリ高柳、またも完敗です。
だって、武田先生のお言葉にはとても説得力があるのです。
環境問題って常に表と裏があって、あちらが立てばこちらが立たず、の典型のような問題。
いつも一方向からのみでモノを見ないで、きちんと裏側も見ることがとても大切だ、と、
心から感じた、今日の『Hummingbird』でした。

あー、それにしても今週は、こんな感じの教授ばっかりがいらっしゃるんだー・・・。
週の終わりに白髪が増えてないか若干心配な、ハチドリ高柳でした。
投稿者: 高柳恭子