今日のゲストは、「エコツーリズム・プロデューサー」の壱岐健一郎さん!
てんぷら油でバスを走らせ、北海道までのツアーを組んだ、というお話をうかがって、
興味シンシンでお迎えしました。
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(お帽子がよくお似合いで、なんだか『タビビト』風な風情!)
最近よく耳にする、「エコツアー」という言葉。
どんなツアーのことがご存知ですか?
単に旅行に行くのではなく、
自然環境や歴史文化を学ぶとともに、行った地域での環境や文化の保全に、
責任を持つツアーの事をいいます。
例えば屋久島に行ったなら、縄文杉を見に行くときに木の根っこを踏まないように気をつける、とか、
屋久島の文化や成り立ちをちゃんと勉強する、とか、そんなツアーのことです。
最近は、アメリカなどでリタイヤした夫婦などが、このエコツアーや、
ボランティアツアーに参加するようになり、ツアー数が急増しています。
日本でも、だいぶ一般的になりましたよね。
壱岐さんは、『リボーン・エコツーリズム・ネットワーク』という会社を立ち上げ、
その代表を務めていらっしゃいます。
そもそも、大手旅行代理店に20年以上も勤務され、団体旅行の企画や営業、添乗と、
ツアーに関するノウハウを全て学ばれた、いわば旅行の達人!
新しいツアーを企画したい、と今の会社を立ち上げ、
現在はエコツーリズム専門の旅行代理店として、
様々なツアーを企画していらっしゃいます。
そのツアースタイルは様々で、例えば東南アジアのボルネオなどで植林体験をするものや、
国内で日帰りで、農業体験をするものなど、多岐にわたります。
そして今回企画されたのが、てんぷら油で走るバスに乗って、北海道へ向かうツアー!
途中で給油(=給てんぷら油?)するときには、例えばかまぼこ工場に立ち寄って、
かまぼこを揚げる油を提供していただいたり、
地域で使用済みの油を集めて精製したものを用意していただいたり、
様々な方とのふれあいがあるそうなのです。
そして北海道到着のあかつきには、森林マラソンやマウンテンバイクツーリングなどに参加し、
森林の恩恵を満喫!!
聞いただけで、ちょっと癒されてしまうような、素敵なツアー内容でした。


でも、お話をうかがいながらハチドリ高柳は、こういうツアーが増えてくるのも、
時代の流れなのかな、なんて思ってしまっていました。
今の世の中、特に若い女性なんかは、「生きがい」とか「やりがい」とかを、
とても求めますよね。
旅行も、単に「どこどこに行った」という単純なことでは満足できず、
「どこどこに行って、何々をした」という、「何々」の方が、
大事になってきているような気がするのです。
そういう時代のニーズに、このエコツアーってとてもマッチしているんじゃないか、と、
そんな風に感じました。
でも、それって動機はどうあれ、とってもいいことですよね。
多くの人がどんどんこういったツアーに参加して、自然の素晴らしさを体感してほしいな、と、
心から思ってしまったハチドリ高柳だったのでした。