ケニア出張も3日目。
これまでずっとナイロビ内にいたんですが、今日は少し遠出して、
別の村を訪ねることになりました。
それにしても、ケニアは気候がさわやかで本当に気持ちいい!


また、こんな空です♪
今日は、ケニアの大地で様々に活動していらっしゃる、JICAの方たちの活動を、
見せていただくことになっています。
まず訪れたのは、ナイロビからクルマで北東に1時間半ほどの村、ルイル。


『ケニア刑務所職員訓練学校』に到着しました。
ここでは、文字通り「刑務所の監視員」をしている方たちが、
JICAのシニア海外ボランティア、前田さんに柔道を教わっているのです!
「オスッ!」「キアイ!」と、みなさん真剣そのもの。取り組みもたくさん見せていただきました。


先生の前田さん(写真・真ん中、白いおひげの素敵な男性♪)は、もと警察官。
定年退職されてから、JICAのシニア海外ボランティアに参加され、
ケニアに派遣されたのだそうです。
生徒さんの中には女性もいることにびっくりしましたが、みなさん柔道が大好きなんですって。
「柔道を習うことで、刑務所の中で銃やスティックを持たなくてもすむようになった。
武器を使わなくても身を守れる。日本の武術は素晴らしい!」と話してくれました。


日本人って、はるばるケニアまで来て、人々の役になってるんだなぁ。。。
なんだかほっこりあったかい気持ちになって、次の目的地へ。
道の両側は、見渡す限りのサバンナです。
「舗装されているように見えるけど穴だらけ」の道路を北東に向かってボコボコ走ること2時間。
ムィンギ、という地区に到着しました。


舗装道路からさらに、山道に入って30分。ひとつの集落が見えてきました。


・・・ん??なにやら、木の下に村人が集まってますね・・・?


女性ばかり、みたいです。何かの集会かな?


するとおもむろに、歌を歌いながら歓迎のダンスを踊り始めてくれました!


ドンキー君も、とことこ歩いてきます。
あれ?彼がぶら下げているのは、水のボトル・・・?


牛さんも登場。村に住むもの、全員集合??


ふと見上げると、青空をバックに、乾燥した木がすっくりと立っていました。


・・・とそこで、突然の水音が!!人々はいっせいにその水場に列を作り始めました。


列はあっという間に数メートルにも達し、何十人もの村人が水タンクを手に、
次々に水を汲んでは嬉しそうに持って帰ります。


そう、ここはやはりJICAの支援が入り、
『地方給水プロジェクト』というプロジェクトが行われていたサイト。
日本のコンサルタント会社の方が入って、この村に井戸を掘っていたんです!
(向かって左が三宅さん、私の右隣が吉村さん。一番右が現地のプロジェクト担当の方です♪)
そしてこの日は、3〜4年かかったプロジェクトの集大成、
「初めて井戸から水がくめた!」という日!!
村人の中の一人の女の子は、私の収録用のマイクを見ると、そーっと近づいてきて、
「日本の人たちに、サンキューって伝えてね。」と、片言の英語で話してくれました。
ここにたどり着くまでに、一体どれくらいのご苦労があったんだろう・・・。頭が下がります。
ケニアにある、こんな奥の奥の村にさえ、日本の人たちの汗と涙の結晶が実を結んでいる。
・・・すごい!かっこいいぞ、日本人!!


幸せな気持ちで、またもお尻が4つに割れそうなボコボコ道で揺られること、2時間。
地図で言うと、ナイロビから北に車で4時間ほど行ったところに位置する、
エンブ、という村にたどり着きました。今日はここで一泊します。


泊まったホテルは、部屋は普通でしたが、中庭がとってもオシャレ♪
昔イギリスに占領されていたことがあったせいなのか、
若干ヨーロピアンな雰囲気を感じる瞬間もあるケニア。
到着したのは夕方で、もうだいぶ肌寒くなっていました。


散歩がてらホテルの敷地をぶらぶらしていると、ネコを発見!
ケニアに来てからというもの、キリンとかバッファローとか、
野性味あふれる動物ばかり見ていたので、ネコのような身近な動物が、逆に新鮮でした。


今日も、密度の濃い1日でした。
とにかく、日本人の活躍を肌で感じることが出来て、それが一番嬉しかった。
ケニアの人たちと日本人との心の交流、絶対に忘れないようにしたいと思います。
明日は、どんな旅になるのかな。